連載:年間行事のお役立ち情報
今回のテーマ
卒業式・卒園式は日本独自?!より思い出深いものにするために
花粉症の人にとってはつらい時期ですが、桜の開花予報のニュースを見ると、春が近づいてくるのを実感し、なんだかワクワクしますね。
桜が満開になるころは入学式というイメージですが、その前にあるのが卒業・卒園式です。日本では当たり前のように行われていますが、どうやら世界的には珍しいようですよ。
卒業・卒園式について改めて調べてみました。
卒業式って世界の常識ではなかった
卒業式とは、教育課程をすべて終了したことを認定し、そのお祝いをする式典です。でも、欧米では、大学の学位授与の式典はありますが、日本で行われているような各学校の終了ごとにお祝いをする式典は行われていないそうです。
これは、日本と韓国のみで見られる習慣だそうです。当たり前のように行っていた卒業式が、世界的には驚かれる習慣だということに驚きました。
日本では、学校教育法施行規則によって定められた学校行事ということなので、卒業式という式典も指導の一環ということなのですね。
ちなみに、小学校から高等学校までは卒業式、大学・大学院では、「卒業証書」ではなく、「学位記」を授与することから、「学位記授与式」や「卒業証書・学位記授与式」と呼ばれるそうですよ。
卒業式の由来
世界中で例の見ない卒業式がなぜ日本では行われているか、不思議ですよね。これは、教育課程をすべて終了したことを認定し、式典で「卒業証書」を授与することから、「卒業証書授与式」と呼ばれ、それが短縮されて「卒業式」と呼ばれるようになったようです。
1872年の学制の施工に伴って、等級(学年)ごとに、試験修了者に対して卒業証書を授与したことに起源をもつのだそう。それが、明治10年代ごろ、現在のような儀式として定着するようになったといわれています。現在では、みんなが毎日学校に通えますが、通えない子どももいた昔は、学年ごとにきちんと学問を習得したことを確認するためだったのかもしれませんね。ですから、卒園式は、世界的にさらにレアな行事ではありますが、人生初の修了の式典なので、いい思い出にしたいですね。
オリジナルの卒業(卒園)証書を作ってみる
名前を呼ばれて卒業証書を受け取るわが子を見るのは幸せですよね。ここまで大きくなったんだなあと感心したり、何か失敗したことも今では笑って思い出せたり、いろんな出来事が、まさに走馬灯のように脳裏によぎります。そこで、オリジナルの卒業証書をお子さんに授与するのはいかがでしょう。
保育園や幼稚園、小学校では、当然ですが、みんな同じ文言が書かれています。でも、がんばってきたこと、できるようになったことはそれぞれ違うので、その子に合わせたメッセージに替えるのです。手紙だと、あれもこれもと欲張ってしまい長くりがちですが、ポイントだけなので、子どもが読むにはちょうどいい長さになりますよ。
例えば、卒園式なら、「最初は泣きながら、離れたくないと言っていたのに、元気に行ってきますといえるようになったね。」など、入園したときから、今までに出きる様になって子ども自身もうれしいことなどを、二つくらいピックアップしてもいいかもしれません。
小学生なら、サッカーなど習い事を続けている子も多いと思うので、「毎日、休まず練習して、続ける力がついたね。目標にしていたシュートもばっちり決まるようになってすごいよ。」など、努力をして、クリアできたことを具体的に盛り込めると、伝わりやすそうです。
証書に書く内容を考えるということは、子どもの成長を自分自身が振り返ることができるので、オリジナルの卒園・卒業証書は、いい思い出になるのではないでしょうか?
よろしければ是非、つくってみてくださいね。
- この記事の先輩ママ:
- ゆり
- プロフィール:
- ロハスジャーナリスト・ブランド研究家・フリーアナウンサー。大学在学中にスカウトされたのをきっかけに、朝の情報番組のキャスターとしてデビュー。その後、関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台など幅広く活躍。現在は、1児のママとして子育てと向き合いながら、アルチザン(芸術家的職人)の職人技のすばらしさを伝えていくためにライター・ブランド研究家として活動中。
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