連載:年間行事のお役立ち情報
今回のテーマ
節分は豆まき・恵方巻きだけでなく玄関飾りの「柊鰯」も!
節分といえば、真っ先に豆まきを思い浮かべます。また、恵方巻きも、関西地方だけでなく、全国的に食べられるようになりましたよね。では、玄関飾りはどうですか?
節分の玄関位飾り「柊鰯」とは?
クリスマスやお正月の玄関飾りはみなさんご存知ですが、「節分に玄関飾り?」と思った方もいらっしゃいますよね。地域によっては見聞きしない風習かもしれませんが、節分には「柊鰯」を玄関先に飾るのです。
柊鰯とは、柊の枝に焼いた鰯の頭をさしたものです。鰯の臭いと柊のとげが鬼の苦手なものとされていて、玄関先に飾ることで、鬼を追い払うといわれています。魔除けになるわけですね。
飾る期間は、1月15日以降から節分までで、こちらは1日飾りでも大丈夫なようですよ。現在お住まいの地域の風習に合わせるのがいいかもしれませんね。
鬼は外、福は内、鬼も内?
豆まきの仕方も地域性があるようです。一般的には、「鬼は外・福は内」ですが、「鬼も内」という地域も。鬼を神の使いとしている神社や方避けの寺社で行われるそうです。子どもといっしょに、そんな話をしながら豆まきをするのもいいですね。また、「鬼も内」と言いたくなるような“おにたのぼうし”という絵本を節分前にお子さまといっしょに読むのもおすすめです。
「おにたのぼうし」のあらすじ
節分の夜、どの家も豆まきをしているので、豆の臭いのしない家に入り込んだ鬼の子どものおにたは、病気のお母さんを心配させないように、何も食べていないのに、節分でよその家からご飯と豆と鰯のごちそうをおすそ分けしてもらって食べたと、女の子が嘘をついている様子を見てしまいます。おにたは、他の家からご飯を探し、女の子に届けて喜ばれますが、女の子がお母さんの病気を治したいから、豆まきをしたいと言いだし、うろたえます。自分が消えてしまうのに、おにたは豆を探し、女の子に届け、帽子だけを残し消えてしまいます。→おにたのぼうし
おにたのような鬼なら、「鬼も内」と言いたくなりますよね。また、この絵本は、子どもの年齢によって感じ方が変わりますし、大人になって読み返してみても、帽子を残した意味など改めて感じるものがあり、どの年代にもお奨めです。
就学前なら読み聞かせ、1年生以上なら音読させたり、ページごとに交代で読んだりするのも楽しいですよ。
いかがでしたか?今年の節分は、地域によっていろんな節分の風習があることを話しながら、豆まきをしてみてはいかがでしょう。
- この記事の先輩ママ:
- 林ゆり
- プロフィール:
- ロハスジャーナリスト・ブランド研究家・フリーアナウンサー。大学在学中にスカウトされたのをきっかけに、朝の情報番組のキャスターとしてデビュー。その後、関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台など幅広く活躍。現在は、1児のママとして子育てと向き合いながら、アルチザン(芸術家的職人)の職人技のすばらしさを伝えていくためにライター・ブランド研究家として活動中。
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