連載:年間行事のお役立ち情報
今回のテーマ
夏至ってどうやって過ごすの?子どもに教える、日本行事学
「夏至」って?
夏至は「日長きこと至る(きわまる)」という意味です。その言葉通り、一年のうちで最も日照時間が長い日(だいたい6月21日頃)を「夏至(げし)」といいます。一年のうちで最も日照時間が短い日「冬至(とうじ)」と比べると、関東あたりでは昼間の時間差がなんと5時間近くも違うそうです。 半年かけて徐々に日照時間が変化していくとあまり感じませんが、こうして数字として比べてみると驚きですね。
■二十四節季と夏至の期間
また夏至は二十四節気の一つでもあります。 二十四節気とは一年を二十四等分して、それぞれの区切りに季節を表す名前をつけたものをいいます。 二十四節気は春分や秋分など馴染み深いものから、立春、立夏、立秋、立冬など季節の移ろいを感じさせるものもあります。 また芒種(ぼうしゅ)、小暑(しょうしょ)といったあまり耳慣れないものまで、様々です。夏至は、夏至から小暑の前日までの期間の意味で使われることもあります。
夏至の時期は梅雨どき、そして田植どき
夏至は、太陽が一年のうちで最も高くあがる日でもあります。 特に正午は、ほぼ真上から太陽の日差しを受けることになるので、地面に伸びる影も短くなります。 それならぜひ夏至の昼時に影を見てみたいと思われるかもしれませんが、あいにく夏至の頃はちょうど日本は梅雨の時期。うまく梅雨の晴れ間にあたった折には、影を見てみてくださいね。また、夏至の頃は田植えの時期でもあります。 夏至の日から11日目を半夏生(はんげしょう)と呼び、昔から農家では、夏至から半夏生の間に田植えを済ませる風習があります。 また半夏生の日に、関西地方ではタコを食べる風習もあるそうです。 これは前述の田植えに由来し、稲の根がしっかりとタコの足の吸盤のように根付きますようにと、願いをこめてのことだそうです。
いかがでしたか?
夏至は冬至のように柚子のお風呂に入ったり、カボチャを食べたりといった風習はとくにありませんが、夏至の期間に農家の方々が一生懸命田植えをして、美味しいお米を作ってくれているのだと思うと、お米がいつも以上に美味しく感じられそうですね。
- この記事の先輩ママ:
- ゆか
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