「いのちのおはなし」
書籍情報
95歳のわたしから10歳のきみたちへ「いのちのおはなし」
作:日野原 重明、村上 康成
単行本:48ページ
出版社:講談社の創作絵本
あらすじ
95歳現役のお医者による「いのちの授業」
「いのちは、どこにあると思いますか」。
命は自分の時間の中にある!
友達同士で心臓の音を聞いて、生きている証を確かめたら、今度は命について考えてみよう。
命はどこにある? 日野原先生は「命は時間」と考えています。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
日野原 重明
1911年山口県に生まれる。
10歳の時、病気のため運動を控えなければならない日々のなかでピアノに出会う。やがて母親の病気を治してくれた医師の姿を見て、自らも医師の道を目指す。
1937年京都帝国大学医学部卒業。1941年聖路加国際病院内科医となり、現 在聖路加国際病院名誉院長・同理事長、財団法人ライフ・プランニングセンター理事長、日本音楽療法学会理事長などを務める。
村上 康成
1955年岐阜県に生まれる。
子どもの頃から絵を描くことと釣りをすることが大好きだった。創作絵本をはじめ、ワイルドライフ・アートなどのグラフィック 関連、またエッセイ等、独自の世界を幅広く展開する自然派アーティスト。絵本作品に『ようこそ森へ』(ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞)、 『ピンク!パール!』(ブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレ金牌受賞)、『なつのいけ』(日本絵本大賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された 当時に掲載されていたものです)。
オススメポイント
大事なことは、自分のいのち(時間)をどうつかうのかということ。
作者の日野原さんはなんと95歳!
これまで何校もの小学校で、10歳前後の子どもたちに「いのちの授業」をおこなってきたそうです。
この絵本は、その内容を再現したもの。日野原さんは授業の中で子どもたちに質問を投げかけます。
「いのちは、どこにあると思いますか?」
聴診器で実際の心音を聞き、大人と子どもでは心臓の音や速さには違いがあるなど、お医者さまらしい授業が進められてきた中での質問のため、思わず「心臓?」と私なら答えてしまいそうです。
ですが、日野原さんの口からは意外な答えが。
「いのちは、きみたちのもっている時間だといえますよ」
いのちは時間?ということは、私たちは一日一日、自分のいのちを使って生きているということになります。
そう思ったとたん、今日一日のことが無性に気になりだしました。
いのちは時間、いのちを無駄にしないためには、時間を無駄にしてはけない。
意識するかしないかで、全然違いますよね。
いのちの大切さと共に、人が生きていくうえで大事なことは「こころ」を育てることだと、日野原さんはおっしゃいます。
自分の時間を自分以外の人のためにつかうこと。
支え合いの「こころ」、思いやりの「こころ」を育てる。
絵本を通して、日野原先生の「いのちの授業」を受けられたことを幸せに思います。
素晴らしい絵本との出会に感謝!
- この記事の先輩ママ:彩子ママ
- プロフィール:
- 絵本や小説、漫画好きな、中学生と小学生の二人の娘の母です。 子どもに読み聞かせたり、ママ仲間からオススメされたりしながら、沢山の本に出会いました。姉妹は既に読みたい本を自分で選べるようになり、今は母子で「オススメ本」の情報交換をしています。
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