夏見円プロフィール

夏見円選手の子供時代〜どこでも眠れる体質と、お餅がパワーの秘訣〜

のっぽくん

小さいときから、活発な子供だったんですか？

夏美円

「６歳上の姉が陸上とスケートをやっていて、その影響もあり、小さいときから、地元の少年団で陸上をやっていました。ただ、活発ではなく、性格は大人しくて、人見知りしたり、あんまりしゃべらない子供でした。とにかく自分の意見を表に出せる子ではなかったですね。
クロスカントリーのスキーを始めたのが小学校２年生の冬から。ウインタースポーツが盛んな町でしたから、同い年の子が何人も同じ少年団でスキーをやっていて、そのなかの１人にいつもレースで負けていて、毎回２番でした。
ただ、それが悔しいというよりも、それを父親に「また２番か」といわれるほうが悔しくて。いつも「1番とってみろ」のようなことをいわれるのが嫌でした。でも反論できる子供ではありませんでしたね」

のっぽくん

それでもスキーは続けられた。やはり楽しかったのですか？

夏美円

「スキーをしているグランドの隣に姉が通っている中学校のグランドがあり、少しでも休んでいるところを見られると、家に帰ってから「やる気がないなら、辞めてしまえば？」と言われてしまう。そんな環境でしたからね。
ただ徐々に負けん気が強くなっていったのでしょうね。
小学生でまだ小さいのに、姉から叱咤されて。それでまた悔しい思いが沸々としてきて、逆に悔しいから続けてやる、というような方向に向いてきたのだと思います」

のっぽくん

お父さんもお姉さんも、本当に厳しいですね。

夏美円

「本当ですよね（笑）。でも、今から思うと、そんな父や姉の叱咤に腐ることなく、よしやってやろうという気持ちや何としても続けるんだというような、いい方向に向けることができたのかもしれません」

のっぽくん

お父さんが164cm、お母さんが159cmと平均的な身長なのに、夏見選手は170cm。小さいときから身長は高かったのですか？

夏美円

「そうですね。兄も姉も親よりも大きくなりましたね。親からは「いいものを食べさせたからだ」と、言われていますけど」

のっぽくん

偏食なく健康的な食生活を送っていたのですか？

夏美円

「いえいえ、小さいときは、好き嫌いが多かったですね。とにかく野菜が嫌いで、ニンジン、グリンピース・・・。セロリは今も食べられません。典型的な子供が嫌いな野菜はすべて苦手でしたね。ただトマト、キュウリ、茄子、レタスなど全般的には、なんとか食べられるのですが、苦手な野菜が出たときは確実に残し「きちんと食べなさい」と、よく怒られていました。それで半分食べるのがやっとでしたね」

のっぽくん

好きな食べ物はどんなものでした？

夏美円

「北海道では家を建てる前に、棟上げ式のような「建前式」があり、五円玉と紅白餅を近所の人に配っていたんです。建築関係の仕事をしていた父が、よくそのお餅をお土産に持ってきてくれて。それがすごく好きだったんですよね。
そのお餅は、味つけされていないただのお餅なのですが、その味になれたのか、今でも、お醤油や砂糖をかけずに、そのままお餅だけを食べているんです。
今でも海外遠征が続くと、お餅を持っていき、お湯で煮て食べています。どうしても朝食は食べられない体質ですが、お餅だけは違うようです」

のっぽくん

睡眠はいかがでした？

夏美円

「とにかく、よく寝る子でしたね。どんなところでも寝られる。姉が小さい頃から目が悪く、視力回復の為札幌の病院に通っていました。それに付添い、札幌までは車で６、７時間かかるのですが、その車中はずっと寝ていましたね。車で走っていたという記憶がまったくないから、最初から最後まで、ずっと寝ていたのでしょう。
家族も寝るのは早かったですね。父親は８時過ぎたら眠くなるタイプで。まあ、そういう環境だったから、自然と早寝早起きというか、とにかく、寝れるだけ寝ていましたね」