奥薗壽子プロフィール
1962年京都生まれ。4000gの巨大な新生児だった。 神戸市外国語大学卒業後、役者を夢見るも就職。ホテルウーマンを経て旺盛な好奇心を生かし、イラストレーター、精神科医助手、専業主婦などさまざまな職に就くが、6才以降実家の母親から家の食事をまかされていた料理好きの夢を叶えるため料理研究家に。簡単なのに本当においしい家庭料理を常に研究心をもって取り組んでいる。 テレビ、雑誌などメディアを問わず活躍中。近著に『奥薗壽子の読むレシピ』(産經新聞出版)など。
『食べたい』と思える工夫 その1
子どもがのびのび育つためには、お母さんが頑張りすぎないことも大切。
と、子育て中のお母さんの心がフッと軽くなるようなエールをくれる奥薗さん。
しかし、そんな奥薗さんもかつては悩んだ時期がありました。
「バランスのよい食事を一生懸命考えました。それで作っても子どもがぜんぜん食べてくれなかったんです。1食食べないだけで、もうどうしていいかわからず、かなり思い詰めましたね」
苦しい時期が続き、食事の時間になると子どもたちにイライラ。
自分のことも責め始めていたある日、奥薗さんを悩みのトンネルから抜け出させてくれるできごとがありました。
家庭料理研究家の奥薗壽子さん。簡単だけど確実においしいレシピが大人気
近所の友だちのお宅に招かれたときのことです。
夕食時になり、その家のお母さんが「ごはんよー!」と子どもたちに声をかけました。
食べ盛りの小学生の3人の子どもがわーっと集まって来た食卓に置かれたのは、なんと鍋いっぱいのゆでたてのじゃがいも。
「え、これだけ?」と驚く奥薗さんをしり目に、3人の子どもたちがすごい勢いで食べ始めました。
まるで、争うように。
「イキイキと本当に楽しそうに食べるんです。うちの子たちはこんなに楽しそうに食事をしているかな、とハッとしましたね」
この時から、きちんと食べさせることだけでなく、子どもが心から「食べたい!」と思えることが大切なんだ、と思うようになりました。
そして、奥薗さんの「楽しく食べさせる」ための工夫を考えることが始まります。
「そのひとつに、子どもと一緒に食卓に座る、というのがあります。子どもの無意識的な本能で、親が一緒だと子どもは楽しくて食べるんですよね。『朝は時間がない』というのなら、休日がチャンスですよ。
お休みの日の朝なら、どんなに時間がかかったっていいのですから。親子でゆっくり食事を楽しんでみてください」
インタビュー目次
おすすめインタビューBEST5
-
サッカーワールドカップ日本代表 福西崇史さん
スポーツだったら、姿勢だったり、体幹だったり。何にしても基本が大事。
-
杉山愛さんの母・杉山芙沙子さん
コミュニケーションとは、人の空気を読んだり、観察をしたり、判断したりする力が必要になってきますよね。
-
10代目体操のお兄さん・佐藤弘道さん
遊び心を忘れない大人になって欲しいです。子どもが男の子だから…
-
サッカー日本女子代表・宮間あやさん
日々サッカーを楽しめたらいいなと思ってやっています。
-
天才セッター・中田久美さん
小さい頃にバランスの取れた食生活をすることが、アスリートにとって非常に重要だと思います。