セルジオ越後プロフィール
1945年、ブラジル・サンパウロ市生まれの日系2世。 18歳で名門コリンチャンスとプロ契約。ブラジル代表候補に選ばれたこともある。1972年に来日し、日本リーグで活躍。子供を対象にした「サッカー教室」を全国で行い、これまで延べ50万人以上の子供たちと触れ合ってきた。TV朝日のサッカー解説者としても活躍中。
「ふれあいの大切さ」
- のっぽくん
- セルジオ越後さんはブラジルで生まれ育ち、26歳のときに日本に来ました。その後、日本サッカーのトップの世界で活躍される一方で、サッカー普及のために子供たちを対象に「サッカー教室」の活動を全国で約30年門続けられてきました。セルジオさんはサッカーのプロであると同時に、子育てのプロとも言えます。今、子育てにおいて何が大切だと思いますか?
- セルジオさん
「教育というのは、3つの要素で成り立っています。家庭教育、学校教育、社会教育の3つです。この中で、今、最も危険にさらされているのはどれだと思いますか? 答えは、社会教育。日本の社会というのは、技術の発達で日々便利になっています。駅の自動改札もそうですよね。けれど、そうやって何でも便利になることで、ひとりで何でもできる世界になってしまった」
- のっぽくん
- 引きこもりもその一例ですね。
- セルジオさん
「人のふれあいが減って、社会教育は崩壊してしまったんです。たとえば、自分の子以外を怒ることができなくなったのは、大人どうしの社会が崩れてしまったから。すごく狭い教育になってしまった。これから社会教育をどうやるのか、みんなで考えていかないといけません」
- のっぽくん
- 具体的にはどこから始めていけば、いいのでしょうか?
- セルジオさん
「公園に子供を連れてお母さんが集まりますよね。そこでお母さんたちは、まわりでおしゃべりしているだけでなく、いっしょに加わって遊んでみてください。もちろん服が汚れるので、汚れてもいい格好をして行きましょう。それくらいのお子さんは、親が一緒に入って遊んで欲しい時期なんですよ。みんなが参加すれば、違う親と接する機会もできる。これこそ社会教育のひとつになります」
インタビュー目次
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