日本サッカー界のご意見番・セルジオ越後さん#7:スクスクのっぽくん

プロに聞く! セルジオ越後プロフィール

1945年、ブラジル・サンパウロ市生まれの日系2世。 18歳で名門コリンチャンスとプロ契約。ブラジル代表候補に選ばれたこともある。1972年に来日し、日本リーグで活躍。子供を対象にした「サッカー教室」を全国で行い、これまで延べ50万人以上の子供たちと触れ合ってきた。TV朝日のサッカー解説者としても活躍中。

「これからのスポーツクラブの在り方」

のっぽくん
最近は勉強だけでなく、スポーツにも力を入れている人が増えていると思います。これからのスポーツクラブはどうあるべきだと思いますか?
セルジオさん

勉強と同じように、スポーツでも全員の成績を上げることはできないんです。指導者も親も、それを錯覚してはいけません。
同じ授業、同じ指導をしても、みんなが同じにならないから素晴らしいんじゃないですか。スポーツクラブのヒントは、同窓会にありますよ。当時はあんな練習をしたなとか、ひとつでもいいから、みんなが覚えていることがあれば大成功。
小学校、中学校くらいのときは、思い出が大事なんです。上手でも下手でもいいから、思い出を作る。これはどの種目でも、どの分野でも同じだと思います」

セルジオ越後
のっぽくん
セルジオさんは、全国で「サッカー教室」をされていますね。どういう方針でやってきましたか?
セルジオさん

遊びから学んでいくやり方です。遊ばすのが仕事。子供どうしが伝えあう環境を、私たちが用意するだけで、指導者はいらないんです。たとえば、リフティングができた子がいたら、もう私の方なんて誰も見ないで、みんなその子のところに集まっていく。子供は遊びから学んでいくんですよ。
僕がサッカー教室で出会った50万人の子供たちは、いろんな分野に進みました。メディア業界で働いている人もいるし、レストランで働いている人もいる。お笑いになった人もいる。Jリーガーになったのはわずか(笑)。みんなサッカーを通して、共通の思い出を持っている仲間たちです」

のっぽくん
最近はスポーツでも、エリート教育が盛んになってきたことについてはどう思われますか?
セルジオさん

「犠牲者が増えるだろうなあ。一人のスターの裏には、プロになれなかったたくさんの犠牲者がいる。指導者はスターを作ることを目標にしてはいけない

インタビュー目次

おすすめインタビューBEST5

「プロに聞く!」インタビュー記事一覧に戻る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
私たちがサポートしています!
成長・発達の専門家
  • 医学博士
    医学博士
    小川登志子
  • 管理栄養士
    管理栄養士
    磯村優貴恵
  • 睡眠改善インストラクター
    睡眠改善
    インストラクター

    鈴木伸彦
  • パーソナルトレーナー
    パーソナルトレーナー
    小澤康祐
  • 熱中症対策アドバイザー
    熱中症対策アドバイザー
    岸本強資
  • パーソナルトレーナー
    パーソナルトレーナー
    坂本博美
  • 医師(内科医)
    医師(内科医)
    成田亜希子
  • 保健師・看護師
    保健師・看護師
    宮下梨沙
  • 医師(小児科)
    医師(小児科)
    湯田貴江
  • 歯科医師
    歯科医師
    浦岡有里
  • 心理カウンセラー・講師・スーパーバイザー
    心理カウンセラー・スーパーバイザー
    鈴木雅幸
  • 心理カウンセラー
    心理カウンセラー
    児玉達郎
  • 薬剤師・薬学博士
    薬剤師
    笹尾真波
  • 心理カウンセラー
    心理カウンセラー
    半田先生
お話を伺った方々
  • 岩崎恭子さん
    オリンピック金メダリスト
    岩崎恭子さん
  • 宮間あやさん
    サッカー日本女子代表
    宮間あやさん
  • 佐藤弘道さん
    体操のお兄さん
    佐藤弘道さん
  • 杉山芙沙子さん
    杉山愛の母
    杉山芙沙子さん
  • 小錦八十吉さん
    元大関
    小錦八十吉さん
  • 福西崇史さん
    サッカーW杯日本代表
    福西崇史さん
  • 宮崎大輔さん
    ハンドボール全日本代表
    宮崎大輔さん
  • 俵万智さん
    歌人
    俵万智さん

トップに戻る