子ども自身に考える機会を与えてあげましょう:スクスクのっぽくん

プロに聞く! 金沢謙一プロフィール

神奈川大学理学部生物科学科 准教授。 小1と小3、2人の男の子を持つ父親。ウニや貝などの生態を専門に研究する一方、長年にわたり磯遊び教室の講師も勤めている。

「ちょっとした親の関わり方で、子どもの考える力はもっと伸びる!」

のっぽくん
子どもの考える力と自立には密接な関係があるそうですが、では、どのように考える力を伸ばしてあげればよいのでしょうか?
金沢先生

「あまり難しく考える必要はないと思いますよ。親がすべきことは、情報を与えることではなくて、考える“きっかけを提供する”こと。これだけです。子どものためと思うと、ついあれこれ口を出したくなってしまいますが、そこはぐっと我慢して、子ども自身に考える機会を与えてあげましょう。考える力は場数を踏んで身に付けるものですから、たくさん機会があれば、子どもは自分からどんどん伸びていきますよ。」

神奈川大学理学部生物科学科 准教授・金沢謙一先生へのインタビューその3
のっぽくん
そうですよね。時にはグっと我慢して見守ることも大切ですよね。
金沢先生

「そうですね。磯遊びも、考える力を伸ばすよい機会になるんですよ。例えば、出かける準備をする時に「海には何を持って行けば便利かな」と問いかけてみるのも良い手です。お母さんが一人で荷造りをする方がずっと早くて楽ですけれど(笑)、せっかくの機会ですから、お子さん自身が現地を想像しながら持ち物を準備するといいですね。海に着いてからも、生き物の居場所などを教えてあげるのはちょっと待って、まずはお子さん自身に考えさせましょう。ウミウシはどこにいるんだろう、どうしてこんな模様なんだろう…。自然観察は考える力を育むネタの宝庫ですよ。」

のっぽくん
確かに! 日常の生活から離れて自然の中に行くわけですから、必然的に考えることも多くなりますよね。
金沢先生

「そう。それに子どもにとっても、大人のアドバイスなしに自分で考えながら観察する方がずっと楽しいですしね。宝探しみたいな気分で磯遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。」

のっぽくん
親の関わり方をちょっと工夫するだけで、子どもの可能性は大きく広がるんですね。

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