俵万智プロフィール
早稲田大学卒業後、国語教諭として高校に勤務。1987年に第一歌集『サラダ記念日』を出版、大ベストセラーになる。2003年に男児を出産。『プーさんの鼻』、『たんぽぽの日々』、『かーかん、はあい』など、子育ての日々を綴った歌集やエッセイは、多くの母親たちの共感を集めている。
「俵万智さんに聞いた 年齢別おすすめの本」
- のっぽくん
- ご自身も息子さんも、大の本好きだという俵さん。年齢ごとにおすすめの本を教えていただけますか?
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■幼稚園児向け
『キャベツくん
』
作・絵:長新太(文研出版)
「私が子供用に選ぶ本について、「ちょっと真面目な本が多いんじゃない? ナンセンス系が足りない。」と知人に指摘されたことがあったんです。それで試しに『キャベツくん』を買ってみたら、子供が喜ぶこと喜ぶこと(笑)。親子で大笑いしながら読みました。親目線だと選びにくい本かもしれませんが、子どもはすごく喜ぶし、楽しい時間を過ごせる本として、おすすめですね。」
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「私が子供用に選ぶ本について、「ちょっと真面目な本が多いんじゃない? ナンセンス系が足りない。」と知人に指摘されたことがあったんです。それで試しに『キャベツくん』を買ってみたら、子供が喜ぶこと喜ぶこと(笑)。親子で大笑いしながら読みました。親目線だと選びにくい本かもしれませんが、子どもはすごく喜ぶし、楽しい時間を過ごせる本として、おすすめですね。」
■小学校低学年向け
『花さき山
』作:斎藤隆介/絵:滝平二郎(岩崎書店)
「子供向けの昔話では、お金待ちになるなど、目に見えるご褒美をもらえるパターンが多いですけれど、この物語の場合、ご褒美が“人知れず花が咲く”というところが美しいなと。それを喜びとして感じられる子供になってほしいなと思います。アメリカ人の知人が、「アメリカ人にはあまり共感できる物語じゃないわね」と話していたことがあったのですが、確かに、日本的な美意識が描かれているように思います。とても好きな物語ですね。」
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「子供向けの昔話では、お金待ちになるなど、目に見えるご褒美をもらえるパターンが多いですけれど、この物語の場合、ご褒美が“人知れず花が咲く”というところが美しいなと。それを喜びとして感じられる子供になってほしいなと思います。アメリカ人の知人が、「アメリカ人にはあまり共感できる物語じゃないわね」と話していたことがあったのですが、確かに、日本的な美意識が描かれているように思います。とても好きな物語ですね。」
■小学校高学年向け
『長くつ下のピッピ
』作:アストリッド・リンドグレーン/訳:大塚勇三 (岩波書店)
「リンドグレーンの作品が子供の頃に好きでしたね。『長くつ下のピッピ』とか、『やかましむら』のシリーズとか。どの作品も、すごく伸び伸びとした、やんちゃな子供がたくさん登場するんです。なんだか読んでいるだけで元気が出てくる。実際には、こんなにやんちゃにできる子も少ないと思うので、せめて物語の中で、子供に味わってもらいたいと思いますね。」
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「リンドグレーンの作品が子供の頃に好きでしたね。『長くつ下のピッピ』とか、『やかましむら』のシリーズとか。どの作品も、すごく伸び伸びとした、やんちゃな子供がたくさん登場するんです。なんだか読んでいるだけで元気が出てくる。実際には、こんなにやんちゃにできる子も少ないと思うので、せめて物語の中で、子供に味わってもらいたいと思いますね。」
■中学生向け
『星の王子さま
』作:サン=テグジュペリ/訳:内藤濯(岩波書店)
孤独な飛行士と、「ほんとうのこと」しか知りたがらない純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作です。『星の王子さま』は、私自身が中学2年の時に読んでとても好きだった本です。“大切なことは目に見えない”とか、詩を読むような感じで読んでいました。年齢を重ねても、読み返すたびに教えられることが多い物語ですね。
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孤独な飛行士と、「ほんとうのこと」しか知りたがらない純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作です。『星の王子さま』は、私自身が中学2年の時に読んでとても好きだった本です。“大切なことは目に見えない”とか、詩を読むような感じで読んでいました。年齢を重ねても、読み返すたびに教えられることが多い物語ですね。
インタビュー目次
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