品村敏明
日本人として初めてドイツにサッカー留学を果たし、帰国後は読売サッカークラブでプロ選手として活躍。引退後は日本サッカー協会にて、長年にわたり少年サッカーの育成委員やU12日本選抜監督などを務めた。
叱って伸ばす日本、褒めて伸ばすヨーロッパ
- のっぽくん
- 日本とヨーロッパのサッカーでは、指導法などは違いますか?
- 品村さん
全然違いますね。まず選手側の意識ですけれど、日本では、“チームのために”、“学校のために”というように、組織のために勝つ気持ちで戦っているでしょう。それに対して、欧米の子供たちは“自分のために”戦っている。自分が楽しむためにサッカーをしているんです。
- のっぽくん
- 選手の価値観がまず大きく違うんですね。
- 品村さん
そうですね。だから指導方法も当然違ってくるわけです。ドイツの指導者を見ていると、「こうやったらもっと上手にできるよ。もっと楽しいよ。」というような教え方をする。そして上手くいくとすごく褒める。単調な練習をする中でも、常に楽しむ雰囲気を忘れないですね。
- のっぽくん
- 日本のチームとは少し違う雰囲気ですね。日本の監督は褒めるより怒っているイメージがあります(笑)
- 品村さん
日本だと、良いプレーをしても「まだ足りない、もっとがんばれ」となりがち。良いところをあまり褒めないでしょう。日本が叱って伸ばすタイプなのに対して、欧米は褒めて伸ばすタイプ。指導法については、そこが一番大きく違うと思います。
- のっぽくん
- 叱咤激励タイプの日本と褒めて伸ばすタイプのヨーロッパ。そこには選手たちの国民性も関係していたんですね。
インタビュー目次
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