伊藤みきさんプロフィール
伊藤みき 161cm、48kg 高校教師の両親の下、滋賀県蒲生郡に生まれる。 1990年 3歳のときにスキーを始める。 2005年 高校2年生のとき、ワールドカップ入賞。 高校3年生のとき、トリノ五輪出場。20位。 2006年 中京大学に入学。 全日本選手権で2冠を達成。 2010年 バンクーバー五輪出場。12位。 2010年 北野建設入社。
学校の勉強の仕方
- のっぽくん
- モーグルをやりながらピアノを小1から高3まで続けたということですが、さぼろうとすると両親は怒るんですか?
- 伊藤さん
怒るっていうか、軽蔑するんですよ。『だからあなたはダメなんや』って感じで。モーグルの結果が出ないことには怒らないんですけども、その原因を自分で考えないようなときにはすごく怒りましたね
- のっぽくん
- 勉強面でも厳しかったですか?
- 伊藤さん
自分にとって大きかったのは、学校の勉強の仕方を教えてくれたことですね。両親は『点数が取れなかったら、それは勉強したことにならない』っていう考え方で。だから、点数を取るための勉強を徹底的に教えてくれたんです
- のっぽくん
- 具体的には?
- 伊藤さん
もし教科書を読んでも眠くなるだけだったら、問題を解きなさいと言うんです。ただ、問題集を1度やっても覚えないから、コピーしてからやりなさいと。そのために家にコピー機を買ってくれました(笑)
- のっぽくん
- 贅沢ですね~。
- 伊藤さん
まず、新品の問題集を2枚ずつ、コピーしていくんです。1枚は白紙のまま、1枚は赤ペンで答えを書き込んでいく。そして答えを覚えていきます。覚えたと思ったら、お父さんとかお姉ちゃんに赤ペンで書いたものを渡して、私が答えを言っていく。間違ったところはチェックしてもらいます。あとはその繰り返しですね
- のっぽくん
- なるほど。
- 伊藤さん
数学、英語、社会……という感じで全科目を順番にやって、あとは間違えたのだけやるようにします。もう1回間違えたら、違う色のペンでチェックしてもらって。それをやったら自分の穴がなくなるじゃないですか。しかもスキー場への行き帰りの車の中でもやるんです(笑)
- のっぽくん
- それは効率的ですね。
- 伊藤さん
小学校のとき、百人一首を覚えなくちゃいけなくて、車の中でずっとテープを流していました。70首くらいまで行けましたね。そういうところは、普通の家庭じゃないなあと感じていました
- のっぽくん
- スキー場に行く車内が、実は勉強の場にもなっていたとは。
- 伊藤さん
車内が強制的に勉強する部屋みたいな感じで。テスト前は特にそうでした
- のっぽくん
- テスト前もスキーへ?
- 伊藤さん
そうなんです。テスト前だろうが、全然関係なく行ってました。でも、勉強を疎かにすることは絶対に許さない。自分たちがスキーをやるっていうことはまわりの人に迷惑がかかるから、それを『あの子やったら応援してあげよう』って思われる人にならなあかんっていう教育でした
インタビュー目次
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