立川談春プロフィール
1967年6月27日、東京都で生まれる。中学時代は競艇選手を夢見るものの、選手の応募条件を超える身長に達してしまい断念。高校時代に落語をはじめ、17歳で高校を中退、立川談志に入門する。新聞配達をしながらの過酷な前座生活を経て、1988年に二つ目、1997年に真打へ昇進。現在は「最もチケットがとれにくい落語家」と呼ばれている。2008年には扶桑社よりエッセイ「赤めだか」を刊行。同書がベストセラーとなり、08年の講談社エッセイ賞を受賞したことは記憶に新しい。
いつの時代も弟子は面白い
- のっぽくん
- 「赤めだか」には、師匠と弟子たちの面白エピソードが満載でしたが、談春さんとお弟子さんの関係はいかがですか?ビックリしたことなどはありますか?
- 立川さん
- 「そんなのビックリすることばっかりだよ!特にかみさんは大変(笑)
いつかの大晦日、弟子が家の大掃除を終えて、「それじゃあ失礼いたします」って帰っていったら、紅白が始まるころ「ギャー」ってかみさんの悲鳴が聞こえてきたことがあってね(笑)
「どうしたんだッ!?」って様子を見に行くと、玄関に逆さで立てかけられた箒を見て(箒を逆さに立てかけておくことにはお客さんに早く帰ってほしいという意味がある)、かみさん「あの子達、私のことが本当は嫌いなのかしら…」って落ち込んじゃってさ。
でもね、次の日一番に来る客はあいつらなんだ。
弟子たちは箒をしまいたかったんだね、でもしまう場所がわからない。ただ。そのまま置いといたんじゃマズイだろうってことで、逆さまにして、とりあえず片付けたことにしたんだよ。意味なんてわかっちゃないんだ。
ホントそんなことばっかり。物を預ければ捨てちゃうし(笑)
一番面白かったのは、長方形の箱の頂き物をしたとき。
持って帰るために紙袋に入れるんだけど、上手に詰め合わせて荷物をコンパクトにすれば喜ばれるってことはわかってたんだね。だからそれに挑戦しようとした。
…中身がなんだか調べないでね。
これまたうちのかみさんがね「今日は何を頂いたのかしら~?」って紙袋を開けて、またまた「ギャー」っとなってね。
「どうしたんだッ!?」ってのぞくと、例の長方形の箱が紙袋の横の隙間にピタッとはまるように、縦に真っ直ぐ入ってる。
この箱、かみさんが3本の指に入るくらい好きな、Top’Sのケーキの箱だったんだね。
なんていうか、重力って凄いね(笑)これから整形しなくちゃいけない、作りかけのチーズケーキみたいに状態になっちゃってさ。
やらかした弟子は「申し訳ございません~」って一言。
申し訳ございませんって言われると、しょうがなくって諦めるんだね(笑)「申し訳ないじゃないでしょっ!中身確認してぇ~!」としか返事のしようがない。で、まだ続く。」
インタビュー目次
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