菅山かおるプロフィール

一生懸命なこどもの姿を見て「自分も」と思えた

のっぽくん

その後、国内を代表するバレーボール選手となった菅山さん。年月を経てインドアの引退を決意したとき、実はビーチバレーへの転身を一切考えていなかったとか。

菅山さん

「むしろ、ビーチバレーは絶対にプレイしたくないと考えていました。「水着を着てバレーボールをするなんて、絶対にできない」と思っていたのです（笑）。でも、引退後、たまたまビーチバレーに関する仕事をすることになり、今の旦那さんの試合を観に行ったときがあったのですが、そのときのインドアとあまり大差のない動きや速さ、ジャンプの高さなどプレイの一つひとつにショックを受けてしまったのです。「砂の上でも、こんなプレイができるんだ」と驚いてしまって……。」

のっぽくん

それでもまだビーチバレーをやろうとは思わなかった？

菅山さん

「正直「プレイしたい！」というところまでは行っていなかったと思います。ただ、インドアを辞めた後、子供向けのバレーボール教室を開こうと考えて全国を回っていたことがあったんですが、子供たちがバレーをやっている姿を目にしたとき、ふと「もう一回勝負の世界に戻りたい」と思いました。ほら、一生懸命に何かをやっている子供たちというのは、できないことに対して「どうしてできないんだろう？」と真剣に考えこみますよね。
その姿を見て、私も自分の小さい頃を思い出して、「またこういう気持ちを味わいたい」と思ったのです。そこで思い出したのが、あのビーチバレーでした。ビーチバレーはインドアと比べて経験がありませんでしたし、その上風や砂の影響を受けるためインドアとはまったく勝手が違う。それで、一度ビーチバレーをやってみたのですが、全然動けなくなってしまいました。そんなことがきっかけで、再び私に火がついてしまって「もっとうまくなりたい！」と思うようになりました（笑）。」