高橋裕子プロフィール
早稲田大学政治経済学部を卒業後、英国バーミンガム大学応用言語学修士課程を経て、米国モンテッソーリ協会認定講師、米国サイニングタイム講師資格、米国ミュージックトゥギャザー登録講師、日本の中学・高校の公民、地理、歴史の教育免許を持つ。大分県日田市出身。小・中学時代はサウジアラビア(ジェダ)、大学院時代はイギリスで過ごす。現在は中央線沿いに居を構える2人の子供のママ。
英語で学び、「自然と多言語の中で育つ」環境を
- のっぽくん
- “英語で学ぶ” とは、面白い概念ですね。子ども達が英語を学習するために、どんな方法が適していると考えられるでしょうか?
- 高橋さん
私たちハナハウスは、「英語を教える」ことが目的ではなく、こどもたちが多言語の中で自然と育っていく環境をつくることが目的です。そのためには、こどもたちの毎日の生活に英語を上手に取り込んでいくことが大切です。
幼い頃から身振り手振りや音楽と一緒に、遊びながら・生活しながら自然に英語に触れていく。、その結果、自然と英語でコミュニケーションが取れるようになっている。それが理想です。
日本の幼稚園や保育園でもよく手遊び歌を行っていると思いますが、こどもは特に体や手を使うことが大好きです。体を使った学びというものはこどもの体にそのまま取り込まれていきます。実は私たちは、まだ言葉が上手でない0~2歳のこどもたちを、英語、サイン(米国手話)、日本語で育てるという試みをしています。体や手を使うサインは、言葉の習得に大きな効果があるばかりでなく、楽しく体を使って英語でサインを覚えているうちに、サインが日本語と英語のブリッジ(橋)の役割を果たし、そのまま自然な英語習得を可能にしてくれるのです。
“英語で学ぶ”ために音楽と様々なサインを用いて遊ぶ。
(写真は教室に貼られたポスターの一部。)
- のっぽくん
- サインを英語で学び、それを自然な英語習得につなげていくという学習法は斬新な学習法ですね。その効果の対象年齢は幼児だけに限られるのでしょうか?
- 高橋さん
年齢は関係ありません。「英語でサインを学び、そこから自然な英語学習につなげていく」というやり方は40代のパパやママもおじいちゃんおばあちゃんも20代の若者でも、誰もが楽しくできる学習法です。
またサイン(手話)は英語の学習につながるだけではなく、その他にもたくさんのことを私たち、こどもたちに気づかせてくれます。、言葉は自分を表現する方法です。言葉がひとつでも多くあれば、表現手段が増えるということです。表現手段が広がれば視野も広がり、自分を豊かにする機会も多く得られるようになります。ただ単に「英語を学ぶ」ことがゴールになるのではなく、言葉は何のためにあるのか、何のために英語を学ぼうと思うのか。コミュニケーションとはそもそも何なのか、といった全体の観点から、英語学習に興味を持っていただきたいな、と思います。
アシスタント・マネジャーのハイディさん
インタビュー目次
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