プロフィール
佐藤弘道
日体荏原高等学校卒業後、日本体育大学体育学部に入学。1993年NHKおかあさんといっしょオーディションに合格。同年4月よりNHK「おかあさんといっしょ」第10代目体操のお兄さんを12年間務め、体操のコーナーだけでなく、イベント、歌のクリップなどでも活躍し、2005年3月に体操のお兄さんを卒業した。 2002年1月、有限会社エスアールシーカンパニーを設立。子供たちと指導者のためのスポーツクラブを立ち上げ、全国で親子体操教室や幼児体操教室、保育士講習会などを行う。また、各民放のバラエティー番組や情報番組、CM、舞台、イベント、雑誌など数多く出演し、親子のための体操やCM用等のオリジナル体操を考案するなど多方面で活躍中。
すくすくトレーナー 中谷広貴
東京シティバレエ団を経て東京バレエ団入団。国内公演の他、ヨーロッパ公演出演(8ヶ国11都市)。NESTA-PFT(全米エクササイズ&トレーナー協会)資格取得。ジャイロキネシス認定トレーナー。親子で学ぶ姿勢体幹教室やバレエ専門パーソナルトレーナー、ジャイロキネシストレーナーとしても活動。 【得意分野】 クラシックバレエをはじめダンス全般。ダンサーの為のバランストレーニングやコアトレーニング、コンディショニング。また、ダンサーに限らず一人一人に合わせたトレーニング方法をお伝えします。好きな言葉は、「好きこそものの上手なれ」。大人になってからバレエを始めバレエ団に入団し、プロダンサーになれたのもバレエが「好き」だから。この言葉は僕自身の体験から実感を持ち、自信を持って表現の出来る言葉です。
人間がやることになに一つ無駄なことなんてないんですよね。(佐藤弘道さん)
NHK「おかあさんといっしょ」で体操のお兄さんを12年間務め、多くの子ども達の成長を見守ってきた「ひろみちお兄さん」こと佐藤弘道さんにインタビュー!子ども時代のお話や、ご自身の子育てのお話まで、ママ達に役立つ子育てのヒントをたっぷりとお伺いしました。
“結果”より“過程”を大切に
- 中谷
- 「こんにちは。すくすくトレーニングのトレーナー、中谷広貴です。今日はよろしくお願いします。」
- 佐藤さん
- 「よろしくお願いします。」
- 中谷
- 「まず、僕はすくすくトレーニングのトレーナーとして全国の小学校を周ったりしてたくさんの子どもたちと触れ合っているのですが、そんななかで最近の子どもたちを取り巻く環境はなかなか過酷になっているな、と感じています。とにかく勉強をさせる、とかプロになるための英才教育として幼い頃からひとつのことをずっとさせたり…なかなか子どもが自分で好きなことを見つけて、自由にやれない状況になっているんじゃないかな?と思っているんです。ひろみちさんも多くの子どもたちを見てきてそういう思いはありますか? 」
- 佐藤さん
- 「僕は12年間、体操のお兄さんをやらせてもらって、もうそれからずっと20年間、子どもたちと触れ合っているんですが、その経験を基に、僕はそもそも「幼児期の子どもに技を教える必要はない」と思っています。僕が普段の指導で大切にしているのは「動きづくり・体つくり・心づくり」です。僕は「何ができるか」という“結果”より“過程”を大切にしています。“できる”か“できない”か、ではなくて、“なにか”をしているその過程が一番大切。できるにしてもできないにしても、過程をどんな風に過ごすのか、そこに本質があると思うんです。だから、「とにかく勉強をすればいい」とかいう単純なことではなくて、「なんのために?」とか「どうして?」とかそういう中身を、しっかり意識させることが子どもの心づくりにも繋がると思っています。」
- 中谷
- 「本当にそうですね。あと、僕は「好き」という気持ちが大切だと思っているんです。夢を叶える原動力は「好き」な気持ちだと。「好き」が「もっと好き」、「もっともっと好き」になっていくことでどんどん夢に近づいていくと信じています。だからこそ、子ども時代には子どもだからできること、子どもしかできないことをたくさんして、自分の好きを見つけて欲しい。そう思っています。そういう子どもだけの特権を思いっきり経験する時間が今の子どもたちには少なくなっているように思います。」
インタビュー目次
おすすめインタビューBEST5
-
サッカーワールドカップ日本代表 福西崇史さん
スポーツだったら、姿勢だったり、体幹だったり。何にしても基本が大事。
-
杉山愛さんの母・杉山芙沙子さん
コミュニケーションとは、人の空気を読んだり、観察をしたり、判断したりする力が必要になってきますよね。
-
10代目体操のお兄さん・佐藤弘道さん
遊び心を忘れない大人になって欲しいです。子どもが男の子だから…
-
サッカー日本女子代表・宮間あやさん
日々サッカーを楽しめたらいいなと思ってやっています。
-
天才セッター・中田久美さん
小さい頃にバランスの取れた食生活をすることが、アスリートにとって非常に重要だと思います。