田中雅美プロフィール
1979年北海道生まれ。競泳平泳ぎの日本代表として、アトランタ、シドニー、アテネと3度のオリンピックに出場し、日本競泳界の中心選手として活躍。シドニーオリンピック400メートルメドレーリレーにおいて銅メダルを獲得。アテネオリンピック出場後に現役引退を発表。現在は、スポーツコメンテーターとして活躍中。
「日本代表」としての自覚を持つ
- のっぽくん
- ー下宿のときは、どのような生活を過ごしていたんですか?
- 田中さん
- 「監督の奥さんがとても素敵な方でしたね。中でも、私たちの場合、体重制限がない一方で食事のバランスが特に大切なんですが、そういうものもしっかり考えていただきました。そういえば、東京に出てきてから2か月目ぐらいのとき、急に記録が伸びてメディアに注目していただいたことがあったんです。その取材で「好きな食べ物は?」と訊かれて、「アイスクリーム!」と答えたことがあって。すると、とある北海道のアイスの製造メーカーさんが「田中さんを応援したいので、毎月アイスを贈らせてください」と申し出てくれたんです。私としては内心大喜びだったんですけど、監督が「確かにうれしいことだけど、高校1年生というのは体の変化があるときだから、丁重にお断りしよう」と(笑)。でも、そのとき「食べたかったら、俺が買ってあげるからさ」と言ってくれて…。」
- のっぽくん
- ーやさしい監督さんですね(笑)。
- 田中さん
- 「北海道にいたときはジュニア選手のままだったんですけど、高校に入って日本代表になってからは、本気で水泳をやっていくのかどうかが問われていたのだと思うんです。そういう意味で、監督は「日本の代表としてオリンピックを目指すことはどういうことなのか」という自覚のようなものを教えたかったんだなと思います。やっぱり、指導者の方々の巡り合わせに関しては、私はとても幸運だったと思いますね。環境にも恵まれたとも思いますし。」
インタビュー目次
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