田中雅美プロフィール
1979年北海道生まれ。競泳平泳ぎの日本代表として、アトランタ、シドニー、アテネと3度のオリンピックに出場し、日本競泳界の中心選手として活躍。シドニーオリンピック400メートルメドレーリレーにおいて銅メダルを獲得。アテネオリンピック出場後に現役引退を発表。現在は、スポーツコメンテーターとして活躍中。
応援してくれる人がいたから、がんばることができた
- のっぽくん
- ーそして、シドニー五輪での銅メダル入賞。あの大会では「感謝の心を学んだ」というコメントも残されていますが、それはどのような経緯からなのでしょうか。
- 田中さん
- 「あの大会は私自身もメダルを取りに行っていましたし、周囲からも「個人でメダルが取れる」と言われていたんです。でも、結果的にその望みも叶わなくて…。そのため、最後のリレーに向かうときも、個人の悪い結果が頭をよぎって不安だったんです。 「迷惑をかけたらどうしよう」「私のせいでメダルが取れなかったらどうしよう」とずっと考えているんだけど、そんな気持ちなんて誰にも言えないですし。そんなときに、チームメイトの大西順子さんが私の気持ちを察して「ひとりで取れなかったかもしれないけど、この4人だったら絶対に取れるから」と言ってくれたんです。すると、「そうか、私ひとりじゃないんだ」と急に思えて来て。しかも、念願のメダルも取ることができました。 たぶん、あのリレーの結果がなかったら、私は挫折感を残したまますぐに水泳を辞めてしまっていたと思うんです。そう考えると、あの言葉に、本当に心から救われました。」
高校生時代の田中雅美さん
- のっぽくん
- ーそのときの想いが、「感謝」という言葉に繋がるわけですね。
- 田中さん
- 「その後のアテネ大会までの4年間のときも、家族だったり、マネージャーだったり、無償の気持ちで応援してくれる人の存在が大きくて。それを感じたときに、「やっぱり、がんばろう」と思えたんです。私は結果的には個人のメダリストにはなれなかったけど、それでもやっぱり幸せな競技人生だったなと思いますね。」
インタビュー目次
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