和田秀樹プロフィール
1960年大阪府生まれ。85年東京大学医学部卒業。 現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。教育者としても精力的に活躍し、代表を務める緑鐡受験指導ゼミナールは毎年東大合格者を輩出。和田塾緑鐡舎塾長も務める。またママ世代の必読の『「頑張れる子」の育て方』(学研)をはじめ幅広い分野で著作を執筆している。
「勉強ができない」のには、必ず理由がある
- のっぽくん
- ーー「賢いと思い続けられることが重要」とは、どういうことでしょうか?
- 和田さん
- 「そもそも、アドラーには「本当にできない子なんていない」という強い信念がありました。実は、それについて僕も同じことを考えているんです。
子どもの教育を語るとき、「勉強ができない」というのには絶対に理由がありますから。もちろん、生まれつき脳に障害があったりして、勉強が困難な子も中にはいると思います。しかし、それも全体の1、2%程度のものでしょう。それ以外の大多数の「勉強ができない」子どもは、「勉強をやらない」か「勉強のやり方が悪い」のかのどちらかが問題なんです。特に、勉強をやらないことの大きな原因は、「自分はバカだから……」と自らあきらめてしまうこと。だから、両親が子どもへの教育上一番やってはいけないことは、「自分はバカだと思わせること」なんです。」
- のっぽくん
- ーー「自分はできる人間なんだ」と子どもに思わせる環境作りが必要ということですね。
- 和田さん
- 「例えば、小学校に入ったとき、4、5、6月生まれの子どもは成長が早いから体も大きいし、頭も良いし、スポーツもできるわけです。その反面、早生まれの子どもにとっては大きなハンデが出てしまいますよね。もちろん、中学生や高校生になって身体的に成長したときなら、そんな差なんてすぐに縮めることが可能です。でも、子どもというのは、小さいときに「自分はバカなんだ」と思ってしまうと、それ以上勉強をしなくなってしまうものです。だから、もし早生まれの子どもが家庭にいたら、「1月、2月、3月に生まれて周りと1年も差があるんだから、あなたはバカじゃないんだよ」と親がフォローをしないといけないんです。」
インタビュー目次
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