和田秀樹プロフィール
1960年大阪府生まれ。85年東京大学医学部卒業。 現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。教育者としても精力的に活躍し、代表を務める緑鐡受験指導ゼミナールは毎年東大合格者を輩出。和田塾緑鐡舎塾長も務める。またママ世代の必読の『「頑張れる子」の育て方』(学研)をはじめ幅広い分野で著作を執筆している。
「今、この子には何が大切なのか」を大切に!
- のっぽくん
- ー勉強が魅力的に見える雰囲気作りが大事なんですね。
- 和田さん
- 「子どもの気持ちをどう乗らせるかが重要で、「勉強をさせても意味がない」「自分はバカなんだ」と思わせて得することなんてありませんから。でも、親たちは子どもにできないことがあると、とても心配してしまうじゃないですか。そういうことは、そのうち成長に従って自然とクリアできるようになっていきますし、他に何かものすごくできることがあれば、そこに自信をつけて他の分野にも挑戦できるようになるはずです。」
- のっぽくん
- ーー無用なコンプレックスこそが、一番怖いのかもしれませんね。
- 和田さん
- 「小さい頃、友達のことをバカにしたり、そのせいでいじめられたりすると、僕の母は必ず決まって「あんたは普通のサラリーマンになんてなれないから、何かひとりでも仕事ができる資格を取らないとダメだよ」と言っていたんです。そのような言い方は、当時の僕もすんなり受け入れられていて(笑)。でも、最近の親だったら「性格を丸くして、みんなと仲良くしなさい」ということを強調しますよね。それは逆に、「周りと同化しないといけない」という焦りを助長してしまうと思うんです。周りの人間ではなく、今、その子に何が大切なのか。そのことに注視して、子どもが伸びる環境を築いてもらえたらなと思います。」
インタビュー目次
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