寂しさのあまり、暴飲暴食をした浪人時代:スクスクのっぽくん

プロに聞く! 瀬古利彦プロフィール

1956年、三重県桑名市生まれ。早稲田大学教育学部在籍中、中村清監督の指導のもと箱根駅伝で2年連続区間新を記録。その後、マラソンでは福岡国際3連覇やボストン、ロンドン、シカゴを制するなど、輝かしい実績を残す。現役時代は国内外のマラソンで戦績15戦10勝。引退後はエスビー食品監督、早稲田大学競走部コーチなどを歴任。2013年4月より、DeNA ランニングクラブの総監督を務めている。

寂しさのあまり、暴飲暴食をした浪人時代

のっぽくん
進学された四日市工業高校では、2年連続での800m、1500mの二冠を達成。日本中距離界の期待の星として注目を集めます。
米田さん
「でもその後、大学受験で1年浪人することになったんです。早稲田大学から誘いがあって。当時はAO入試のような枠がありませんでしたから、一般入試を受けたんです。 教育学部の体育専門のところで、筆記以外に実技があるから大丈夫だろうと思ったんですが、どうも結果はうまくいかず……。」
米田さん
のっぽくん
その後の浪人時代は、アメリカに留学されていたとか。
米田さん
「当時日本陸上競技連盟で有望選手の海外短期留学派遣というのがあって、「マラソンの練習と英語の勉強もかねて、行ってこい」と言われて。でも、進路が決まっていない状態でアメリカに行くのは、どうしても抵抗があったんです。 それでもいろいろと相談をしたうえで渡米することになったんですが……やっぱり、自分には合わなかったですね。「来年はどうなるんだろう?」ということばかり考えてしまって、ホームシックになったんです。 ですから、10か月間の留学の間は毎日泣いてばかりでしたよ。その上、コーチも誰もいない状態で寂しいものですから、ストレスが毎日のご飯の方向に向いてしまって。 結局、日本に戻ってきたときには10キロ近くも太っていたんです。でも、逆に言えば、アメリカでそういう寂しい経験をしていたので、大学で中村清監督に初めて会ったとき、雷が落ちたような衝撃があったんです。」

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