「成長期に伸びる仕組み」を中心に、「成長と栄養」の関係、「成長と睡眠の関係」などなど、
スクスクのっぽくんに寄せられるご質問を紹介します。
成長痛の症状とは?痛みを和らげる対処法は?
成長痛とは何ですか? どんな症状でどこに痛みが起こりやすいのか、またその対処法を教えてください。
成長痛は、成長期に膝に痛みが生じる一過性の現象です。オスグッド・シュラッター病と同一視されることもありますが、厳密には別物です。
- 目次
- 1. 成長痛の症状とその特徴
- 2. 成長痛の痛みはどれくらい続くの?
- 3. 成長痛の発症時期
- 4. 成長痛の原因は?
- 5. 過度なスポーツが原因で発症する「オスグッド」
- 6. 成長痛を和らげる方法
- 7. 成長痛を乗り越えて、大切な成長期をスクスク元気に!
成長痛の症状とその特徴
「成長痛」は一般的に広く知られている症状名ですが、医学的に確かな定義は存在せず、成長期の子供に多くみられる骨や関節の痛みの俗称として使われています。
成長痛になると、子供は夜(特に寝ている時)突然「脚が痛い!」と言って膝のあたりを痛がったりつった感じを訴えます。
小さなお子さん(幼児)の場合は、その痛みから目を覚まして泣いてしまうこともあるでしょう。
成長痛は長時間続かず、さすったり抱っこをして落ち着かせたりすれば自然と治まるので、過度に心配する必要はありません。
レントゲンなどの検査をしても脚に炎症や怪我などの異常は見られず、皮膚や関節が赤くなったり腫れたりすることもありません。
痛みを訴えた翌日には飛んだり跳ねたりできる状態になります。
子供が脚に痛みを感じているようであれば、その痛みの症状の原因が成長痛なのかチェックしてみましょう。
主な成長痛の特徴
・夕方もしくは夜間から、膝や下肢部分を痛がる
・股関節を痛がる
・足のかかとや甲の部分を痛がる
成長痛を経験した子供の大半が、膝の痛みを訴えます。
子供が脚を痛がった場合、成長痛、怪我、もしくはなんらかの病気であるかの判別は難しいですが、成長痛の傾向を把握した上で、落ち着いて子供の様子をよく観察してあげてください。
成長痛の痛みはどれくらい続くの?
痛みの症状としては、「5分程の痛みがおさまったと思ったら数分後にまた痛みがやってくる」といった痛みの繰り返しが数時間の間に何度か起こるといったパターンが多いです。
長い痛みでも、せいぜい30分程度。個人差があるので中には1時間位の痛みを経験する子供もいるようですが、それでもその後は何事もなく痛みがおさまっていきます。
成長痛の発症時期
2歳頃の幼児期から、小学生低学年頃までの10〜20%の子供に発症します。
発症には個人差があり、思春期を迎えた高校生まで痛みが続くこともあります。
小さなお子さんの場合、うまく痛みを表現出来ずに保護者が気づけないこともあると思いますが、夜中に起きて泣くことがあったら成長痛が原因で泣いているケースもあるということを覚えておくと良いでしょう。
成長痛の原因は?
「成長痛」は「身体が急激な身長(=骨、骨端線)の伸びに耐え切れずに、周りの筋肉などが引っ張られて起こる痛み」と認識がされることが多いですが、一般的に痛みの原因は不明とされています。
甘えたい気持ちから痛みを強く訴えたり、ストレスなどの心理的なものや疲労、生活習慣を原因とする見解もありますが、それぞれのケースで状況が異なり、一概に原因をひとつに決めることは難しいようです。
また、成長痛は痛みが長く続かないため、その持続性の無さが、明確な原因を特定出来ないひとつの要因にもなっています。
過度なスポーツが原因で発症する「オスグッド」
オスグッド(正式名称:オスグッド・シュラッター)は、サッカーやバレーボール、バスケットボールなど膝の曲げ伸ばしが多いスポーツをし過ぎた際、その疲労から発症することの多いスポーツ障害のひとつです。
症状としては、膝を曲げると痛くなったり、膝のお皿の下が痛くなったりします。以下のような症状が出た場合、オスグッドの可能性が考えられます。
- 走ると膝下に痛みが出る
- 痛みで正座や屈伸が出来ない
- 膝下が隆起している
主な原因としては、太ももの前と後ろについている筋肉の柔軟性が、太ももの骨の成長についていかないことが挙げられます。
成長痛と異なり、検査によって異常がきちんと確認出来ることが特徴で、活発に運動する子供に多く出ます。
オスグッドにかかった場合、発症後しばらくは治癒に向けてスポーツを控えることが良いとされています。
また肩の高さや背骨など、身体のバランスが崩れている状態だと膝に過剰なストレスが与えられ、痛みを増長させてしまいます。
痛みがなくなれば、スポーツを再開することが可能ですが、再発することも多いので、ストレッチや運動前後のアップやクールダウンで予防を心がけましょう。
成長痛を和らげる方法
成長痛の原因が精神的なものである場合、まずは子供の精神状態を落ち着けてあげることが大切です。
甘えたさや自己主張の発露等、成長段階における精神的な葛藤が痛みの原因であることが考えられるため、話をしっかりと聞いてあげたり、さすってあげたり、スキンシップや抱きしめてあげたりすることで、安心させてあげましょう。
一方、オスグッドが原因で痛みが出ている場合は、普段からの身体のバランスにも気をつけることで、痛みを軽減させることができます。
大腿四頭筋・大腿直筋・ハムストリング・足首などを上手にストレッチすることで、痛みを緩和させることが可能です。
痛みがどうしても和らがず常に同じ場所に痛みを訴えたりする場合は、他の病気の可能性も考えられるので、整形外科の受診も視野に入れましょう。
成長痛を乗り越えて、大切な成長期をスクスク元気に!
いかがでしたか? 多くの子供達が痛みを訴える成長痛は、一過性のものとはいえ保護者としては心配なものですが、正しい知識を元に対応すればむやみに心配する必要はありません。
健やかな成長を応援するためにも、日頃から身体のバランスや生活習慣、親子の関わりを常に見直すことでより良い成長環境を整えてあげたいものですね。
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