「成長期に伸びる仕組み」を中心に、「成長と栄養」の関係、「成長と睡眠の関係」などなど、
スクスクのっぽくんに寄せられるご質問を紹介します。
「子供の身長」と「プレッシャー」
身長を伸ばすために、子供にいつも食事や運動を強要してしまいます。最近少しプレッシャーになっているようですが・・。やはり無理をさせるのは良くないでしょうか?
- 監修:医師(内科医) 成田亜希子 先生
お子様ができるだけ「伸び伸び」と楽しく過ごせる環境づくりを。
親として、大切なお子様を「身体、精神面」で応援することはとても大切なことだと思います。
ただ、ついつい度が過ぎてしまい、お子様へ過度な期待をかけることは、お子様の出来ないことや好きでないことを強要し、知らず知らずのうちにお子様へ強いストレスを与えてしまう場合も・・・。
お子様はそれぞれ個性があり、個人差があります。能力もそれぞれ違います。
「お母さんと一緒に頑張ろう!」と思うお子様もいれば、それを逆に「プレッシャー」と感じ、ストレスを抱えてしまうお子様もいらっしゃいます。
もしお子様が、長い間強いストレスを感じ続けてしまう状態が続くと、これからの成長に重要な「成長ホルモンの分泌」低下につながることもあります。ストレスが成長ホルモンの分泌を悪くすること*は、医学的にも広く知られたことです。
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愛情に関するQ&A:子供の身長とプレッシャー2
親として、お子様に多くの期待をするお気持ちは分かりますが、なるべくお子様のストレスにならないような、自然な形でのサポートを心がけましょう。
また、身長を気にするあまり、それ自体が親子のプレッシャーとなっているケースが多々あります。
成長曲線を大きく外れたような医学的に見て「低身長」と診断される場合には骨や脳の病気の可能性があり、早期に適切な治療が必要になります。
しかし、これは全体のわずか数%に満たず、多くの場合では身体的な病気はありません。
身長も個性の一つであり、「身長を伸ばすために…」と、多くのものをお子様に強要するのは、ストレスの原因となってむしろ逆効果です。
お子様の健やかな成長のためには、お子様の個性を認めてあげ、お子様を信じ、たっぷりと愛情を注いでいただくことが大切です。
成長のための3大要素もぜひご参考ください。
「伸び伸び」と過ごせる環境づくりは、身長をはじめとした健やかな成長の可能性を高めるためにとても大切です。お子様ができるだけ楽しく毎日を過ごせるよう、日々心がけたいものですね!