「成長期に伸びる仕組み」を中心に、「成長と栄養」の関係、「成長と睡眠の関係」などなど、
スクスクのっぽくんに寄せられるご質問を紹介します。
「愛情」が「子どもの背」を高くする?
「背を高くするには、愛情が大切」ということを聞いたことがあります。本当でしょうか?
- 監修:医師(内科医) 成田亜希子 先生
身長は遺伝や体質などの要素で決まることが多いですが、お子様にとって最大限に身長を伸ばすには「愛情」は不可欠な要素です。
例えば、身長を伸ばすのに必要な良質な栄養、運動がクリアできていたとしても、お子様への愛情が不足すると「成長ホルモンの分泌」に影響を与え、身長を最大限に伸ばすことができなくなってしまう可能性があります。
愛情不足による低身長を医学的に「愛情遮断症候群性低身長症」と呼びますが、これは愛情不足によって過剰なストレスがかかり、睡眠の障害やステロイドホルモンが多く分泌されることで、成長ホルモンの分泌が減少することが原因です*。
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愛情に関するQ&A:子供への愛情と身長の関係
もし、親御さまが「お子様のために何かをしてあげたい!」と考えている場合、お子様は言葉にしなくても親御さまの思いを察するものです。
しかし、過剰な期待や過剰な愛情のかけ方になってしまうと、逆にお子様にとってはプレッシャーによる大きな「ストレス」になることがあります。
自分は愛情をたっぷり注いでいるつもりでも・・・、このバランスは、なかなか難しいものですね・・・。
せっかくの愛情も、大切なお子様にストレスを与えてしまっては意味がありません。それは、「成長ホルモンの分泌」にも影響を与え、身長の伸びが悪くなることにつながることもあるのです。
お子様の成長、発育、もちろん「背を高くするため」には「愛情」はとても大切な要素です。
しかし、間違った愛情のかけ方は逆にお子様のストレスになるだけでなく、身長の伸びも悪くする可能性があります。
お子様と向き合いながら、それぞれのお子様にあった「愛情のかけ方」を見つけ、また「うまく愛情をかけられない」という方は、まず「お子様をたくさん褒めて、認めてあげること」からはじめてみることも、大切な方法です。