脳が高度に発達したヒトにとっては、夜間睡眠の前半に多く現れる深いノンレム睡眠は、脳を休める重要な時間になっています。また、夜間睡眠の後半に多く出現するレム睡眠中には、脳のメンテナンスが行われ記憶の長期定着が行われていると考えられています。日中起こったことは、一旦、短期記憶として脳の一部に蓄えられ、夜間にノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すことによって長期記憶として脳に刻み込まれているのです。
つまり、ノンレム睡眠もレム睡眠も両方しっかり含まれる充分で質の良い睡眠が、記憶力アップにつながるのです。また、さまざまな実験や調査から、睡眠不足になるとストレスを処理できなくなったり、情緒不安定になったりし、集中力や感情をうまくコントロールできなくなることが分かっています。「睡眠も学力アップのカギを握っている」と言っても過言ではないでしょう。
充分な睡眠時間を確保しましょう
受験勉強などをしながら充分な睡眠時間を確保するのは、難しいことに思えます。しかし、文部科学省の全国学力・学習状況調査や各学校の調査で、就寝時刻が早い子の方が学力テストの平均点が高いことや、毎日同じ時刻に就寝すると答えた子の方がテストの平均点が高いことが分かってきています。
個人差はありますが、子どもたちの健やかな成長のために理想的な睡眠時間は、
・1~3歳:12~14時間
・4~6歳:10~13時間
・7~12歳:10~11時間
・13~18歳:8~9時間
と言われていますので、睡眠もしっかりとれるよう学習計画を立てたいところです。
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