脳が高度に発達したヒトにとっては、夜間睡眠の前半に多く現れる深いノンレム睡眠は、脳を休める重要な時間になっています。また、夜間睡眠の後半に多く出現するレム睡眠中には、脳のメンテナンスが行われ記憶の長期定着が行われていると考えられています。日中起こったことは、一旦、短期記憶として脳の一部に蓄えられ、夜間にノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すことによって長期記憶として脳に刻み込まれているのです。
つまり、ノンレム睡眠もレム睡眠も両方しっかり含まれる充分で質の良い睡眠が、記憶力アップにつながるのです。また、さまざまな実験や調査から、睡眠不足になるとストレスを処理できなくなったり、情緒不安定になったりし、集中力や感情をうまくコントロールできなくなることが分かっています。「睡眠も学力アップのカギを握っている」と言っても過言ではないでしょう。
規則正しい生活習慣を心がけましょう
休日だからといって遅くまで寝ていると、体内時計に遅れが出て夜も遅寝になり翌朝も遅起きになってしまうという悪循環の原因になります。
体内時計が一旦乱れると、元通りの正常な周期に整えていくのには2週間~1ヶ月程度かかると言われています。
また、「寝だめ」という言葉をよく耳にしますが、人の体は一時的に沢山寝ることによって「不足している睡眠を取り戻す」ことは出来ますが、「寝だめ」は出来ないことが分かっています。
普段から規則正しい生活を心がけ、休日もいつも起きる時間と2時間以上のズレが起こらないようにしましょう。
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