記憶のメカニズムについて
心理学者エビングハウスによると、人間は憶えたものを1時間後には56%、1日後には74%忘却する仕組みになっています。ということは、勉強しても復習しなければ次の日には7割忘れてしまうということです。さらに一ヶ月後には、8割近く忘れてしまうと言われています。
1.復習のタイミングについて
復習といっても、ただやみくもに知識を詰め込めば良いというわけではありません。
エビングハウスの忘却曲線から考えると、
・学習した翌日に1回目
・1回目の復習から1週間後に2回目
・2回目の復習から2週間後に3回目
・3回目の復習から1カ月後に4回目
が最も効率が良い復習タイミングということになります。
少し多いように感じますが、これだけやれば確実に記憶が定着しますので、逆にこれ以上復習する必要はないそうです。
全ての内容をこれだけ復習するのは難しいかもしれませんが、1回勉強して、満足して復習を1ヵ月以上しないと、勉強した時間の8割以上が無駄に終わってしまう結果になりますので、自分なりにタイミングを考えながら復習して記憶を定着させましょう!
「学習した日を記録する」習慣をつけると効果的ですよ♪
2.時間帯も工夫
人間の脳は寝ている間に記憶した事柄を整理、定着させると言われています。
そのため、寝る直前に英単語など暗記系の科目を勉強すると効果的です。
記憶が整理整頓される睡眠直前に記憶したものは、フレッシュな物として優先的に定着しやすいからです。
3.五感を最大限活用
暗記・記憶というとテキストをひたすら読んで覚えるという人も多いと思いますが、それだけではなかなか定着しづらいものです。
例えば、テキストのCDがあれば聞いてみたり、音読してみたり、また歴史用語や漢字に関しては実際に書いてみたりと、あらゆる感覚を用いて学習する事が記憶の定着につながりやすいと言われています。
4.関連付けて記憶
記憶すべき事柄を一つ一つ別々に記憶するのでなく、いくつかの事柄を一度に関連づけながら覚えていくと非常に効果的です。
英単語を覚える際には同意語、反意語、派生語を同時に学習したり、歴史用語を覚える際にはその時代の社会背景を踏まえたうえで学習したりといった具合に。
このような方法で学習すると、脳の中に引き出しができ、あとで思い出しやすくなると言われています。
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