アレルギー反応とは?食物・花粉、アレルギー全般に関する基礎知識
アレルギーは身体の免疫反応
私たちの体は常に良い状態を保つために様々な機能を備えています。その一つが「免疫力」です。
「免疫」とは体の外から異物、つまり自分の体の中にはないものが入ってきたときにそれを攻撃して追い出すことにより体を守る働きです。
この免疫機能は正常に働くことによりウイルスや細菌が体内に侵入しても元気でいられるのです。また、反対にこの免疫機能が低下してしまうと“異物”に体が負けてしまい、風邪やその他体の不調を引き起こしやすくなってしまうのです。
アレルギー反応も実は免疫反応の一つなのですが、体に侵入してきた異物を攻撃する時に、自分の体も攻撃・傷つけてしまう状態のことをさします。
その結果として体に起こる変化をアレルギー症状と呼んでいます。体内に侵入する異物のうち、アレルギーの原因物質となるものを「アレルゲン」と呼びます。
異物(アレルゲン)が侵入したら体はどうなるの?
体内に異物が侵入すると体はこの情報を伝達し、戦闘準備を整えます。
侵入したものの種類によって戦術が変わってきます。
アレルゲンが侵入するとIgE抗体と呼ばれる抗体が生産され、戦う準備がなされます。そしてアレルゲンとIgE抗体が結びつくとアレルギー症状が起きるのです。
この反応は「即時型アレルギー反応」と呼ばれ、花粉症や食物、蜂の毒によって起こります。
アレルギー反応は、主に2種類に分けられる
アレルゲンを摂取(接触)してから体に何らかの反応が起こるまではすべて同じというわけではありません。
大きく分けて2種類に分類されます。
①即時型症状(即時型アレルギー反応による症状)
アレルゲンを摂取してから1~2時間以内に症状が出ます。食物アレルギーのほとんどは即時型アレルギーに分類されます。
②遅延型症状
アレルゲンを摂取(接触)してから1~2時間以上後になってから症状が出現します。その日のうちではなく、翌日や2日後になって症状が現れることがあります。
アレルギーは命にかかわることもありますが、体がもっている防衛反応なのです。
突然起こることはあっても、状況や根本的な原因を解明するには長期にわたることが多くあります。
免疫力を維持・向上させるためには日ごろの生活習慣を整えることが大切です。
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