「成長期に伸びる仕組み」を中心に、「成長と栄養」の関係、「成長と睡眠の関係」などなど、
スクスクのっぽくんに寄せられるご質問を紹介します。
子どもが痩せすぎでないか心配
子どもがまわりに比べて細く、痩せすぎでないか心配です。 食事量が極端に少ないわけではありませんが、食にあまり興味もなく、このままでは成長に影響が出るのでは、と思っています。健康的に体重を増やしてあげるための食事はどんなものがいいのでしょうか?
- 監修:管理栄養士 磯村優貴恵
健康的に体重を増やすために、意識的に摂っていただきたい食べ物をご紹介します
子どもの「痩せすぎ」はどこから?
子どもの体型がどんどん変わる成長期。お子様の体が成長することを喜ぶと同時に、我が子の成長の度合いが平均と比べてどうなのか、気にされるご両親も多くいらっしゃるかと思います。
特に、ぐんと背か伸びている時期は縦の成長に栄養が使われるので、それまでよりも痩せて見えることも多いです。普段から少食だったり、スポーツなどをやっていてかなりの運動量をこなしているお子様の場合は、痩せすぎではないかと心配になってしまいますよね。
ごく平均的に成長しているのに、たまたま周りと比べると痩せて見えてしまっているなど、気にしすぎてしまっている場合もありますので、まずはお子様が身長に対して適正体重かどうかを確認してみてください。
お子様が乳幼児 (3ヶ月〜5歳) の場合、「カウプ指数」という発育状態の程度を表す指数で肥満度の確認をすると良いでしょう。
カウプ指数=体重(kg)÷(身長cm×身長cm)×10000
【出典】福祉教科書 保育士完全合格テキスト 上 2015年版(翔泳社)
※個人差がございますので、判断基準はあくまでも目安とされています。
小学生(6歳〜12歳)は、「ローレル指数」という学童の肥満の程度を表す指数で確認してみてください。
ローレル指数=体重(kg)÷(身長cm×身長cm×身長cm)×10000000
115〜145の値が標準値ですので、ローレル指数115未満からは痩せ気味となります。
判定 | ローレル指数 |
---|---|
やせ過ぎ | 100未満 |
やせ気味 | 115以上〜145未満 |
標準 | 115以上〜145未満 |
太り気味 | 160以上 |
太り過ぎ | 160以上 |
※成長には個人差があります。判断基準はあくまでも目安とされています。
中学生以上の場合は、体重と身長の関係から肥満度を算出する「BMI」の計算式を使用してください。
BMI= 体重kg ÷ (身長m×身長m)
例えば日本肥満学会では、BMI22を標準としています。
判定 | BMI |
---|---|
やせ型 | 18.5未満 |
普通体重 | 18.5以上~25未満 |
肥満(1度) | 25以上~30未満 |
肥満(2度) | 30以上~35未満 |
肥満(3度) | 35以上~40未満 |
肥満(4度) | 40以上 |
※成長には個人差があります。判断基準はあくまでも目安とされています。
スクスクのっぽくんの子供の平均体重データページでは、17歳までの平均体重の月別データや、カウプ指数・ローレル指数・BMIの基準値の解説を行なっています!
ぜひ合わせてご確認ください。
健康的に体重アップをはかるには?
成長期には個人差が大きく出るため、周りと比較して落ち込んだり、平均にこだわり過ぎたりする必要はありません。
とはいえ、子どもの体重が「痩せ気味」だった場合、やはり気になるのは発育に影響があるのでは??何から食べさせたら良いの!?と気になる方も多いと思います。
そこで今回は健康的な身体作りに役立つ食材の選び方や食べ方についてご紹介します。
エネルギー源をしっかりと摂ろう!
成長期の子どもは毎日遊んだり勉強したりと通常の【生活していくためのエネルギー】に加えて【成長するためのエネルギー】が必要となります。
そのため、まずはエネルギー源となるものをしっかりと補給しましょう!
代表的なものはごはんやパン、麺類など主食に分類される炭水化物です。
炭水化物(糖質)は、身体エネルギー源となるだけでなく、脳にとっても重要なエネルギー源となります。
次に体の土台となる筋肉や骨、血液にも欠かせないたんぱく質。
肉、魚、豆類、卵などに多く含まれます。メインのおかずとしての出番が多いため、「ごはんに合うおかず」としてセットで食べられると良いでしょう。
最後は脂質です。脂質はホルモンの材料になる他、神経伝達にも欠かせない働きがあるため、質の良いものを適量摂るようにしましょう。
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代謝に関わる栄養素も忘れずに!
野菜、果物、きのこ類、海藻類に多く含まれるビタミンやミネラルはエネルギー源にはならないものですが、エネルギー源をエネルギーとして使えるように代謝を助けたり、免疫機能や排せつ機能などに欠かせない栄養素です。
そのため、エネルギー源と一緒に摂ることで食べたものをきちんと代謝できる身体作りに役立ちます。
副菜、汁物、おやつ、デザートなど様々な食シーンにおいて少しずつ摂り入れましょう!
おやつを上手に活用しよう!
1度にたくさん食べられない、トータルの食事量が少ない・・・という場合には特に「おやつ」に工夫をしましょう。
おやつというと甘いお菓子やスナック菓子をイメージしがちですが、子どもにとってのおやつは「不足分を補う食事」となります。
そのため、エネルギー源が不足しがちな子どもには一口サイズのおむすびや焼きいもなどでエネルギー補給をしましょう。
たんぱく質やビタミンが不足しがちな子どもには、フルーツ入りのヨーグルトもおすすめです。
しかし、ここで重要なのは食事の邪魔をしないということ。おやつでお腹がいっぱいになってしまっては一番大切な食事が食べられなくなる可能性も・・・。
おやつは量と時間を決めて身体のモトとなるものを選びましょう!
体調に合わせた食べ方を
胃腸があまり強くなく、食事量が少ない・・・という場合は食材の調理法にも目を向けてみましょう。
野菜や果物に多く含まれる食物繊維は生のままでは胃腸が弱い子どもにとっては刺激物になります。
そのため、加熱をして繊維を柔らかくしたものを選びましょう。
ごはんも柔らかめに炊く、場合によってはおかゆにする、など胃に優しい食材選びと調理法をする工夫が必要です。
腸内環境が気になるときは乳酸菌を含むドリンク、ヨーグルト、キムチや善玉菌を多く含む納豆、味噌などの発酵食品を取り入れるようにしましょう。
また、胃腸の状態には精神的なリラックスした状態である、ということも重要なポイントです。
仲の良いお友達や家族と楽しく食事をする「共食」を心がけることで、身体の栄養補給のみならず、心の栄養補給にもなります。
良い生活習慣を身につけよう!
栄養、運動、睡眠は成長期の生活習慣の基本であり、すべてであります。
夜、早く寝て質の良い睡眠をとる。
↓
朝、早く目覚めてきちんと朝ごはんを食べる
↓
日中はしっかりと身体を動かす。
↓
おなかがすいて食欲もアップ
↓
夜、早く寝る
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と、一見バラバラに見えて実はすべてはつながっています。
まずは早寝・早起きができているか、日中身体を動かしているかを見直し、お腹がすいて食欲が沸く生活環境を整えてあげましょう。
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「食事を楽しむ」ことを第一に
幼少期に「食事の時間=楽しい時間」というイメージが定着することで、学童期、青年期、大人になっても食事の時間を大切にする習慣を得られやすくなります。
まずは家族みんなで楽しい食事の空間作りから始めてみませんか。