身長と姿勢の関係
身長と姿勢
身長が伸びやすい環境をつくるためには、普段の姿勢が非常に重要です。
前かがみの姿勢は、心臓や肺、脈管などを圧迫して、血液やリンパ液の流れを妨げます。
さらに消化器系の内臓器官にも影響を及ぼし、消化・吸収が正常に行われないことにもつながってしまいます。
普段から正しい姿勢を身につけていくことが、身長を伸ばす第一歩といっても過言ではないでしょう。
実際に、日々の姿勢に気をつけて改善していくことで、身長の伸びが良くなったという方はたくさんいらっしゃいます。
また、姿勢が悪い状態は、それだけで身長を低くしてしまっている原因になります。猫背などの姿勢の悪さを改善するだけでも、湾曲していた分だけ、身長は何センチか戻ります。
さらに、身長は同じでも、姿勢が良い人のほうが、実際よりも身長が高く感じられる傾向があります。
とはいえ、意識だけでは姿勢を正すことはなかなか難しいものです。やはりポイントがあるのです!
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背骨の構造
良い姿勢を保つために重要なポイントは骨盤の傾きです。
よい姿勢を保つために重要なポイントは骨盤の傾きです。
よい姿勢を保つために一番重要なポイントは骨盤の傾きです。
そして、背骨も体を支える大切な骨格ですが、背骨のカーブも骨盤の傾きに影響されているのです。
人の背骨は、33~35個の椎骨が積み木のように連結されていて、横から見るとゆるいS字状のカーブを描いているのが自然な形です。体の幹を支える重要な役割をしていて、脊柱とも呼ばれます。
脊柱に沿って、大変重要な神経が通っています。
骨盤の傾きが、前に傾いていると腰が反った状態になりやすくなります。
また、後ろに傾いた状態だと、背中が丸くなった猫背になりやすく、どちらの場合も自然なカーブが失われた形になります。
悪い姿勢は、ヘルニアなどになる可能性や、脊柱を通る知覚神経や運動神経を圧迫してしまう可能性があります。
また、視力の低下や頭痛など、様々な体調不良の原因にもなり、成長の妨げになってしまします。
骨盤の傾きに影響を与える筋肉のバランスを整える運動やストレッチをしましょう!
姿勢が悪いと、学力低下の恐れも
ある機関が、東京都内の学習塾で小学校4年生から6年生において、「平均点以上」と「平均点未満」に分け、それぞれのグループの姿勢のいい人と悪い人の割合を調べた結果…
という結果がでたそうです。
これは、あくまでも一部の小学生のデータに過ぎませんが、姿勢と学力には密接な関係があります。
集中力が大切
悪い姿勢では集中力が低下してしまいます。
子どもに“勉強しなさい”といくら言っても、長時間、机に向かうことができない子どもが増えています。その主な理由は、正しい姿勢で座ることができないからです。
姿勢の悪いまま机に座り続ければ、集中力が低下し、ただ時間だけが過ぎるだけで効率も悪い。その結果、学力低下にも結びついてしまいます。
姿勢と脳の関係
姿勢と脳は、密接な関係にあります。
脳は、血液中から運ばれるブドウ糖をエネルギーとして活動しているのですが、なんと、全身を流れている血液中のブドウ糖を、脳だけで40~50%も消費しているのです。
脳にブドウ糖を送る上で、最も大切な役割をしているのが、酸素を多く含んだ新鮮な血液を心臓から直接送り込む頚動脈。
この頚動脈は、首筋を通って脳に到達しますので、姿勢が悪いと頚動脈を圧迫してしまっている可能性があります。
椎(首の骨)の歪みや肩凝り・首筋の凝りなどを改善することによって、脳へ送られる血流量は最大30%も改善されるとのデータもあります。
また、血流量が増えると、同時に酸素の供給量も増え、体に有害な乳酸(疲労物質)の濃度が下がりますので、長時間勉強しても疲れにくい状態になるのです。