姿勢を悪くする原因
姿勢を悪くする原因
日常的に悪い姿勢をとっていると、筋肉がアンバランスに発達したり衰えたりします。
これが骨に影響を与え、背骨や肩甲骨、骨盤などが自然な形からズレてしまうことで姿勢が悪くなります。
現代での大きな原因をいくつか挙げてみます。
1.寝具
寝具も姿勢に大きく関係しています。
布団やベッドが柔らかすぎると、子どもの体が沈みこんで背骨が曲がりすぎることがあります。そうなると、寝返りも自由にできません。
硬すぎず、柔らかすぎない寝具を使うことが姿勢をよくする要因のひとつです。
2.運動不足
身長と姿勢のページでも説明している通り、前かがみの姿勢は、心臓や肺、脈管などを圧迫して、血液やリンパ液の流れを妨げます。
さらに消化器系の内臓器官にも影響を及ぼし、消化・吸収が正常に行われないことにもつながってしまいます。さらに自律神経の減弱にもつながると言われています。
普段から正しい姿勢を身につけていくことが、身長を伸ばす第一歩といっても過言ではないでしょう。
筋力の低下が引き起こす姿勢の悪さは、腰痛や肩こり、頭痛、だるさ、腹痛など様々な症状を生み、さらには背骨が左右に曲がる“湾曲”など、悪化すれば整形外科的な手術を要する深刻な事態を招くことさえあります。
つまり!! 運動と姿勢が強く結びついているわけです。普段から悪い姿勢をしている子供に、急に姿勢を正せと言ってもなかなかそうは簡単にいかないものです。それは、正しい姿勢を保つための充分な筋力が不足していることと、やったことがないことには適応できないという人間の性質によるのです。
運動をすることは正しい姿勢を保つのに必要なのです!
運動をして姿勢を保つための筋力をつけるのはもちろん大切なことです。
しかし、ほとんどのスポーツが左右差のある動きを持っており、ただ運動をすれば、正しい姿勢に近づけるというわけでもないのです。
姿勢のコンディショニングについての知識のあるインストラクターに、姿勢のチェックから、柔軟性のバランス、姿勢をキープするためのエクササイズ指導を受けてみることをお勧め致します。
3.テレビゲーム
最近特に気になるのがテレビゲームをしている子どもたちです。
その姿勢を見ると、かならずと言っていいほど猫背になっているはずです。この背中を丸めた姿勢は背筋が伸びた状態なんです。
背筋は弱い筋肉。背筋を伸ばした状態を長く続けていると、その分、椎間板に負担をかけ、痛みや張り、ゆるみを起こしてしまう可能性があります。
テレビゲームやパソコンなどは、1日1時間以内におさえたほうがよいでしょう。
4.学習机・椅子が体に合わず、前かがみで勉強している
1.2.3.などの姿勢を取ることが多い場合は注意が必要です。それぞれ、背骨の胸椎、頚椎、腰椎に負担がかかり、歪みの原因になってしまうからです。
そこで、気をつけたいのが椅子の高さ
椅子の高さは、座ったときにかかとが床につき、ひざが直角に曲がっている状態が最適です。椅子が高く、足がブラブラしている状態では、その調整が出来ず疲れてしまい、注意力が散漫になってしまいます。
家庭では、学習机は子供の成長に合わせて椅子と机の高さが変えられるものが必須となります。
座るときは深く腰掛け、首筋を伸ばす姿勢を取れるよう心がけてください。
腹筋と背筋をバランスよくつけることが大切ですので、出来るだけ背もたれは使わない方が良いでしょう。背もたれの低い椅子を選ぶのもポイントの一つです。
5.重いカバンなど
学校への登下校中などにカバンを常に同じ手で持っていると、身体のバランスをとるために逆側の腰が上がりがちになり、歩くときの足の向きや立ち止まっているときの姿勢もアンバランスになります。
肩にかけるバックも同じ。この場合は、片側の肩が上がり、背骨が横に彎曲した形にゆがんでしまうことがあります。