このコーナーではすくすくのっぽくんと出会ってから、睡眠・運動・栄養のバランスを常にこころがけ、実際にスクスクと成長されているお子さん100人を少しずつご紹介していきます。
進路は、医学部であれば全国どこへでも行く気でいたようです
祖父が長い間人工透析をしていて、体調が優れず辛い思いをしていた姿を幼い頃からずっと傍で見ていたせいか、「僕がお医者さんになって治してあげる。」と言っていました。願いが叶わず祖父は教勢が小学生の時に亡くなりましたが、医師になる気持ちはずっと持ち続けていたようで医学部であればセンター試験の結果で本人は全国どこへでも行く気でいたようです。受験にむけて親にできることは、健康の不安なく試験に臨めるようにすること以外は特にないのですが、秋からは、お友達とずっと塾の自習室にこもって夜遅くまで勉強していたので、時々気分転換に食事に連れ出したりしていました。ただでさえ、夏まで部活をやって時間的に余裕がないのも、初めて大学受験に臨む不安や緊張があるのもわかっていたので、親が更に本人の不安を煽るようなことをしないように心がけました。
浪人の覚悟もしていたので、どんな結果でもここまでの努力を認めて受け入れる心構えでいようとも主人と話し合っていました。当の本人は、志望校がそれぞれ違う友人たちと、約30分ほどのみんなで決めた雑談する休憩時間を楽しみに励ましあって勉強していました。 それがなんだか楽しそうで、親が思うほどナーバスにもならず、ちょっと拍子抜けもしました。
高知県が、第二の故郷になるように
無事志望校である高知大学 医学部医学科に合格し、あっという間に下宿して入学となりました。つい一ヶ月前までは詰襟の制服を着た高校生で家事全般は母親任せだった子に、果たしてちゃんと一人暮らしができるのかという不安もありましたし、この18年間話題の中心だった息子が食卓からいなくなる寂しさは、どちらかというと子離れできずにいた私達の方が大きかったです。本人は、精神的にはとうに親離れしていたようですし、新しい環境への期待と初めてづくしの毎日を意欲的に楽しんでいたので、かえってめったに帰れない遠い場所での一人暮らしは息子にとってはいい機会だと思うようになりました。今は大学時代6年間を過ごす高知が「第二の故郷」になってくれるといいと思っています。
家庭を持って「良き家庭人」になってほしい
将来は、どんな場所に勤務して何科の医師になるのかは本人に任せます。一人っ子ですし、親がいつまでも健在で支えてやれる訳でもないので、どこででも周囲の皆さんと良い人間関係を築いて受け入れてもらえるような大人になってほしいと思っています。できれば、自身の家庭を持って「良き家庭人」になってくれると嬉しいです。