成長のための3大要素(運動)
- すくすくトレーナー:小澤康祐
身長と運動の関係
身長の伸びには運動が不可欠です
現代の子供達は、年々運動の時間が減ってきています。
塾での勉強やテレビゲームの普及、遊び場の減少など原因はいろいろとありますが、子供たちには思いっきり体を動かし遊ぶことの楽しさを知って欲しいものです。
また、私達大人も子供が体を動かすことの重要性の認識をもっと深めていくことが大切だと考えます。
子供の成長に対して、運動が与える影響がどんなものなのか考えてみましょう。ここでは、骨、筋肉、内臓に分けて見ていきます。
運動が与える骨への影響
骨端腺への刺激
骨が成長する時、それぞれの骨の先端にある「骨端腺」という部分から骨が伸びていきます。骨端腺は大人になるにつれてなくなってしまい、それと同時に成長が止まってしまいます。大きく身長が伸びるときには、この骨端腺が活発に骨を作っているのです。
例えば走ったり、縄跳びをしたり、運動をすることによって軽い刺激が加わると、骨端腺は活発に働き始め、成長を促すと考えられます。
運動が与える筋肉への影響
「姿勢筋」を鍛える
運動を思いっきり、体を大きく使ってすると、背骨や肩甲骨、骨盤などの体の中心に近い部分もしっかり使います。この手足を除いた体の中心部分のことを、「体幹」と呼びます。
体幹の筋力は、良い姿勢を維持する筋力でもあります。つまり、運動をすることによって体幹が鍛えられ、初めて良い姿勢が維持できるようになるのです。
運動が与える内臓・分泌系への影響
食欲の増進
運動をするとたくさんのエネルギーを使うため、食欲が増します。たくさん良い食事をすれば身長が伸びる上で必要な栄養もしっかり採れるので、よく運動してたくさん食べる子供の方が成長しやすいのです。
成長ホルモンの分泌を促す
筋肉を使う事で成長ホルモンの分泌を促すことが出来ます。成長ホルモンは、骨端腺に働きかけて骨を伸ばすように指示をします。成長ホルモンがたくさん出ていればその分骨が伸びようとするので、運動をすることで成長を促すことが出来ると考えられるのです。
睡眠の改善
たくさん運動すると、疲れた体を元気にするために質の良い眠りに就くことが出来ます。そして良い睡眠中には成長ホルモンが大量に出る為、身長が伸びるために最も大切な時間を作ることが出来るのです。
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