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妊娠の特徴や前兆、体の変化について
妊娠したことは、どのようにして分かるのでしょうか。妊娠を希望している人であれば、できるだけ早く妊娠を知りたいものです。今回は、妊娠の特徴や前兆、それに伴う体の変化についてお伝えします。
妊娠の特徴
月経が終わると、卵巣で卵子が育ち始めます。子宮の内膜が徐々に厚くなり、妊娠が可能な体内環境が整います。卵管内で、排卵した卵子が精子と出会い受精すると受精卵の誕生です。
ただし、まだこの時点では妊娠は成立していません。この後、受精卵は細胞分裂を繰り返し、成長しながら子宮へと移動していきます。受精からおよそ1週間後に、子宮に到着した受精卵が子宮内膜に着床すると、妊娠が成立します。
妊娠週数とその変化
妊娠週数の数え始めは、月経の開始日をさします。一番最近にきた月経の初日を、0週0日とし、そこから妊娠週数をカウントします。以下は、妊娠初期のおおよその変化です。
・0週目：月経中
・2週目：排卵→受精→細胞分裂
・3週目：子宮内に到達、着床
・4週～5週目：胎のうの確認
・5週～6週目：胎芽の確認
・6週～7週目：心拍の確認
妊娠1カ月（3週目頃）は、妊娠検査薬も反応しない時期なので、妊娠していること自体に気づく人はほとんどいません。大体の人は、妊娠6～7週目頃に、赤ちゃんの心拍が確認されて妊娠確定となります。ただし、妊娠が成立するこの頃は、母体にはほとんど変化や違和感が見られません。
妊娠に気づく前兆と体の変化
妊娠に気づくサインは人それぞれですが、以下のような前兆がでてきます。早い人だと妊娠2カ月はじめあたり（妊娠4週目）から、大半の人は妊娠3カ月（妊娠11週）までには妊娠に気づきます。
月経が止まる
妊娠すると月経が止まります。規則正しい周期で生理がくる人は、1週間以上遅れると妊娠の可能性に気づくようです。基礎体温の高温期が続く
基礎体温を記録している人は、いつもは低温期に入るタイミングなのに高温期が継続していることで妊娠に気づくことがあります。おりものが増える
妊娠すると新陳代謝が活発になるため、少し粘り気のあるおりものが増えます。乳白色でにおいは強くありません。量が増えただけであれば問題ありませんが、においが強い、かゆい、いつもと違うという場合は受診しましょう。眠い・だるい
いつも以上に眠いというのもサインのひとつです。プロゲステロンなど女性ホルモンが増加し、眠気を引き起こすと言われています。朝からだるい、昼間でも眠いということも発生します。基礎体温は高温が続きますので、熱っぽい、だるいと感じる人もいます。吐き気がする・むかつきがある
朝起きたとき、空腹のときに吐き気やむかつきを感じることがあります。食べ物の好みが変わったり、生つばが増えるという場合もあります。これは妊娠初期のつわりの症状のひとつだと考えられています。乳首がチクチクする
妊娠するとホルモンが乳腺を刺激します。乳首がチクチクしたり、乳房に張りを感じることがあります。乳頭部分の色が黒ずんで濃くなったり、普段のブラジャーでも擦れる感覚や痛みを感じる場合もあるようです。下腹部に痛みがある
受精卵が子宮に到達し、子宮内膜にもぐり込む着床の際に、下腹部に痛みを伴う着床痛が発生することがあります。子宮の収縮や変化に伴う下腹部の痛みも起こる場合があります。便秘がちになる
妊娠してホルモン環境が変化したことによる影響で、便秘になったり、便秘がひどくなったりします。肌が荒れる
妊娠すると女性ホルモンが大量に分泌されます。その影響で、乾燥やかゆみなどの肌トラブルが発生することがあります。情緒不安定になる
妊娠を継続するために色々なホルモンが分泌されます。妊娠前の体内環境、ホルモンバランスが大きく変わるためイライラしたり、情緒不安定になることがあります。妊娠検査薬で陽性反応がでる
妊娠するとホルモンの一種であるhCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）がたくさん作られ尿中に出されるようになります。妊娠検査薬では、尿から排出されるhCGの量で妊娠の可能性を測定しています。妊娠検査薬は、妊娠1カ月など超初期の段階では陽性反応を示しません。hCGが増える妊娠2カ月頃から反応するようになります。【参考資料】「母子健康手帳 副読本」公益財団法人母子衛生研究会、2015年 http://www.mcfh.or.jp/
妊娠に関する基礎知識
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