スクスク親子お悩み相談10
このコーナーでは、児玉先生が心理カウンセラーの経験から、お母さんや子どもたちの悩みにお答えします。学校でのこと、心配ごとや悩みごとはありませんか?
子どもへの叱り方で気をつける事はありますか?
子どもへの叱り方で、自己肯定感が育まれる
子どもを叱るとき、
「なんでそんなことしたの?」
「~するのは間違っている!」
という指摘や、
「~しちゃダメ!」
「~しなさい!」
と命令で抑えつけるような言い方は、よくある叱り方かと思います。
子どもも大人もそうですが、『他者から自分を否定されること』には、「そんなことない!」と反発が生まれてしまうことが多いです。
例えば
「なんでいつも部屋が散らかっているの!」
「遊んだらちゃんと片付けなさい!」
とママが言うと、
「あ~ぁ、せっかく今から片付けしようと思っていたのに、ママがそう言うから、やる気なくした~」
と言う子どももいます。
ママとしては「しつけ」のため、お子さんの成長のために言ったことが、お子さんには逆効果。
このように、反発を生んでしまう結果につながってしまいました。
では、どのように向き合っていくと、子どもの成長にプラスになるような叱り方ができるのでしょうか?
主語を「わたし」にして伝える
そこで、
「ママはこうされて傷ついた(悲)」「パパはこうしてほしかった!(怒)」
と、「感じたこと」を主観的に伝えてみるのは、いかがでしょうか?
お子さんの立場に立つと、自己否定されることへの反発ではなく、相手(ママ、パパ)に対しての、感情が揺れ動きます。
例えば先ほどの、
「なんでいつも部屋が散らかっているの!」
「遊んだらちゃんと片付けなさい!」
ですが、
「散らかったお部屋でご飯食べるの嫌だな~、だからお片付けしてほしい」
と、ママの「気持ち」を先に、その後に片付けしてほしいことを伝えます。
ここで大事なポイントですが、
『(わたしは)散らかっているのが嫌だから片付けてほしい』
と、主語が「あなた」ではなく、「わたし」になっているかどうか。
「わたし」は、○○と感じた
「わたし」は、○○だから~、してほしい
というように、「わたし」がどういう理由でどう感じているのか、感情を込めて伝えてみてください。
子ども達は、その小さなカラダに向けられた感情を敏感に感じとり、言葉にはしなくても、わかっています。
「あなたは○○!」という叱り方に、子供は、「未熟な存在」「ダメな子」というネガティブなメッセージを無意識に受け取ります。
そうすると、子どもは「ダメだから、いつも叱られているんだ」と自己否定を強化しながら育っていくようになります。
反対に、「私は○○と感じる」という叱り方に、子どもは、「ママを困らせたくない」というポジティブな動機付けにつながりやすいです。
親が子どもをひとりの人間として対等に接し、尊重すると、子どもも自分自身を大切にでき、自己肯定感を育んでいきます。
世の中で活躍している人、輝いている人は、みんな何かしらの自己肯定感を強くもっています。
そして、この自己肯定感は、子ども時代の体験経験によって、強く育まれていくのです。
そんな自己肯定感を育む叱り方、ぜひ試してみてほしいです。
~児玉 達郎先生プロフィール~
株式会社デフィロン 代表取締役社長
大学卒業後、アメリカのPCM心理学認定トレーナー資格取得。
その後、事業責任者として、コールセンターをゼロから構築し、150名以上の採用、2,000名以上の品質教育に携わり、独立。
プライベートでも、夫婦関係や幼児教育に関連した、心理学セミナーや個別カウンセリングを毎月実施中。
■オフィシャルサイト
http://www.defilon.co.jp/
株式会社デフィロン 代表取締役社長
大学卒業後、アメリカのPCM心理学認定トレーナー資格取得。
その後、事業責任者として、コールセンターをゼロから構築し、150名以上の採用、2,000名以上の品質教育に携わり、独立。
プライベートでも、夫婦関係や幼児教育に関連した、心理学セミナーや個別カウンセリングを毎月実施中。
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