スクスク親子お悩み相談14
このコーナーでは、児玉先生が心理カウンセラーの経験から、お母さんや子どもたちの悩みにお答えします。学校でのこと、心配ごとや悩みごとはありませんか?
・そんな二人の両親はとても落ち着いた人
・親子での性格の違いはなぜ?
・身近な間柄であればあるほど発生する「投影」
・「投影」を実感し、観察すること
兄弟で仲良くゲームで遊んでいるのですが、ときどきケンカになります。
そんなとき、いつも弟は、
「うわー!お兄ちゃんのせいだからね!!」
と大声で叫んだり、叩いたり、と怒りをあらわにします。
怒りを感じて、驚くほど感情的になるのです。
そうすると、お兄ちゃんも黙っていません。
いつもお互いに一歩も譲らず、感情を爆発させるのです。
ところが、そんな二人の両親はというと、パパは、とても穏やかで落ち着いた人、ママは、感情を心の内に秘めて内省する人。
どうしてこの落ち着いたご両親から、こんなに感情的なお子さんが育つのでしょうか。
パパもママも自分たちの性格とは180度違う子ども達との向き合い方に頭を抱えています。
実は、お子さんの性格の中で土台となる部分は、いろんな心理学でも生後間もない時期に決まるといわれています。
もちろん、まだ言葉もわからない時期ですが、このときの周囲の環境や、関わる人たちの接し方、つまり、非言語的メッセージを受け取って、自分の性格を決めていくのです。
お子さんが何を受け取っていくかは、親では誘導できないものです。
だからこそ親子で、性格が異なることは、よくあることなのです。
では、そのようなお子さんに対して、どのように向き合っていくのが良いのでしょうか。
そのヒントとして、心理学には、「投影」というキーワードがあります。
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「投影」とは
自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るために、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きを言う。(中略)投影は日常生活においてよく起こっている。例えば、なんとなく嫌いだった人物が、実は自分の否定的な、認めたくない面を体現していた、などがある。
※ウィキペディアより。
例えば、お子さんの怒りに反応してしまうのは、親が親自身に対して、「怒ってはいけない」という「怒り」に対して、必要以上に大きな拒絶反応があったりします。
投影は身近な人であればあるほど、発生しやすいと言われます。
実は、「怒り」という感情そのものには、良いも悪いもないのです。
ただ、それを受け取る側が、怒りにどう反応するか、の違いです。
まずは、湧き出てくる感覚や感情を発見することが第一歩です。
そして発見した感情とどう向き合っていけば良いのかは、また別の機会でご紹介させてください。
(スペースの都合です笑)
投影を観察することは、自己発見、自己理解につながります。
子育てにおいて感じる親子の性格の違いを受け入れ、その違いから、ご自身の性格を発見していくという、親にとっても成長の場なのだ、と私は考えています。
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